◎温泉が川になって流れる異世界——草津温泉のシンボル「西の河原公園」と大露天風呂
群馬県草津町にある西の河原公園(さいのかわらこうえん)は、草津温泉街の西端に広がる上信越高原国立公園の特別地域に指定された自然公園です。
河原のあちこちから源泉が湧き出し、毎分1,400リットルもの温泉が湯川となって流れ、滝や池を形成する——その光景は、まるで別世界を歩いているような独特の雰囲気を持っています。
強い酸性のために草木が生えにくい荒涼とした河原に白い湯けむりが立ち込める様子は「賽の河原」「鬼の泉水」と呼ばれて江戸時代から恐れられてきた場所でもあります。
湯畑と並ぶ草津温泉の二大シンボルのひとつで、公園内には石畳の遊歩道が整備されており、誰でも無料で散策できます。
公園の最奥には日本有数の広さを誇る「西の河原露天風呂」(総面積約500㎡)があり、雑木林に囲まれた大湯船で草津の源泉かけ流しを楽しめます。
日没から夜中まではライトアップが行われ、昼間とはまったく異なる幻想的な風景が生まれます。
🌿 基本情報(2026年現在)
- 正式名称:西の河原公園(さいのかわらこうえん)
- 所在地:〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津
- 指定:上信越高原国立公園 特別地域
- 公園入園料:無料(常時開放・24時間散策可能)
- ライトアップ:日没〜24:00(通年)
- 問い合わせ:草津町観光協会 0279-88-7188
🚃 アクセス
- バス(JR長野原草津口駅から):JR吾妻線「長野原草津口駅」から草津温泉行き路線バスで約25分、「草津温泉バスターミナル」下車後、徒歩約15分(西の河原公園まで)
- 高速バス(東京方面から):上野・新宿・池袋などから草津温泉行き高速バスが各社運行しており、草津温泉バスターミナルに直接到着できる
- 徒歩(湯畑から):草津温泉の中心「湯畑」から西の河原通り(土産店・飲食店が並ぶ観光ストリート)を歩いて約10分
- 車(関越道):関越自動車道「渋川伊香保IC」から国道353号・国道145号・国道292号経由で約70分(渋川伊香保ICから約55km)
- 車(上信越道):上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」から国道18号・県道・国道292号経由でも利用可能。約60分程度
- 駐車場:公園近くに西の河原駐車場(無料)あり。ただし観光シーズン(GW・夏休み・紅葉期)は混雑するため早朝来訪がおすすめ
湯畑から西の河原通りを散歩がてら歩くのが最もおすすめのアクセス方法です。土産店でまんじゅうを食べながら10分歩くと、突然温泉が川になって流れる別世界が広がります。
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🌋 公園の見どころ
♨️ 湯けむり河原の景観——鬼の泉水
- 毎分約1,400リットルの源泉が河原のあちこちから噴出し、湯川となって流れ出し、滝や池を形成する。これが強い酸性(pH2.1)のために草木がほとんど育たない荒涼とした風景を作り出している
- 白い湯けむりが絶え間なく立ちのぼる様子はまさに「異世界」で、かつては「鬼が出る」と恐れられ、「この地では大声を出してはならない」という言い伝えが残っていた(現在もその伝承から「鬼の茶釜」「鬼の相撲場」という地名が残る)
- 強酸性の泉が生み出した「瑞祥の池」「琥珀の池」は、エメラルドグリーンや乳白色の不思議な色を帯びており、写真撮影スポットとして人気が高い
🌿 石畳の遊歩道・珍しい植生
- 整備された石畳の遊歩道が公園内に設けられており、無料で散策できる。公園の入口から最奥の露天風呂まで片道約10〜15分のルート
- 強酸性の環境に適応した「マリゴケ」などの珍しい苔類が生息しており、植物学的な観点からも貴重な場所
🏛️ 歴史・文化スポット
- 近代草津温泉の発展に貢献したドイツ人医師「ベルツ博士」「スクリバ博士」の胸像が公園内に立っている
- 歌人・斎藤茂吉や俳人・水原秋桜子など、草津温泉に縁深い文人たちの歌碑・句碑も散在しており、文学散歩の楽しみもある
- ビジターセンターでは草津温泉の歴史・自然について紹介している
🌙 夜のライトアップ(日没〜24:00)
- 日没から翌0:00まで公園内がライトアップされ、昼間の荒涼とした河原とはまったく異なる幻想的な世界が広がる。湯けむりと光が絡み合う風景は、草津温泉に来たならぜひ夜も訪れてほしいスポット
- 露天風呂内からも丸山のライトアップを眺めることができ、特に混浴の日(金曜日夜)や星空が見える夜は格別の体験になる
- 早朝は朝日と湯けむりが重なる幻想的な風景が広がる。冬の朝は特に美しい
♨️ 西の河原露天風呂(公園最奥の大露天風呂)
基本情報
- 所在地:〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町大字草津521-3(公園最奥部)
- 電話:0279-88-6167
- 営業時間:
- 4月1日〜11月30日:7:00〜20:00(最終入館 19:30)
- 12月1日〜3月31日:9:00〜20:00(最終入館 19:30)
- 定休日:年中無休(メンテナンスによる臨時休館あり)
- 料金:大人800円 / こども400円(3歳以上〜小学生以下)
- 障がい者割引:障がい者手帳またはアプリ「ミライロID」提示で通常料金の半額
- 公式サイト:onsen-kusatsu.com/sainokawara
🛁 お風呂の特徴
- 男湯333.5㎡・女湯166.0㎡、男女合わせて総面積約500㎡と、日本有数の広さを誇る大露天風呂。雑木林に囲まれた開放的な大湯船に全身を沈めると、日常のストレスが溶けていく感覚がある
- 使用源泉:万代鉱源泉(ばんだいこうげんせん)。昭和45年に万代硫黄鉱山の坑道から噴出した源泉で、毎分6,200リットルという草津温泉の6源泉の中で最も豊富な湯量を誇る。源泉温度94〜95度という超高温で、熱交換機で約55度に下げて使用している
- 泉質は酸性・塩化物硫酸塩温泉。pH1.5という草津最強の酸性で、殺菌・抗炎症作用が強力。源泉かけ流しで常に新鮮な湯が供給されている
- 洗い場はなし(露天風呂のみの施設)。男女別の脱衣所・ロッカー・トイレは完備
- タオル販売あり(持参推奨)。温泉成分が強いため金属アクセサリーは変色することがある
🔀 混浴の日(毎週金曜日)
- 毎週金曜日の17:30〜20:00(最終入館19:30)は「混浴の日」として、男性露天風呂が混浴となる。カップル・夫婦・家族・友人グループで一緒に入浴できる(特定日を除く)
- 女性は湯あみ着のレンタル(400円)を利用するか、水着を持参して着用。男性には混浴の時間帯に湯あみ着を無料で貸し出し。子ども用の湯あみ着はないため水着を持参のこと
- 女性露天風呂は通常通り営業し、浴場内の仕切り扉から男性浴場に自由に出入りできる仕組みになっている
- 混浴入浴時は丸山のライトアップと合わせて幻想的な夜の露天風呂を楽しめる
⚠️ 入浴の際の注意事項
- 妊娠中の方の入浴は不可:万代鉱源泉は成分がパワフルなため、妊娠中の方は入浴できない
- pH1.5という極めて強い酸性のため、肌が敏感な方や皮膚疾患がある方は長時間の入浴に注意
- 金属(アクセサリー・時計など)は温泉成分で変色・腐食することがあるため外してから入浴を
- 洗い場がないため、浴室内での体を洗う行為はできない。湯畑周辺の温泉施設と組み合わせて利用しよう
📅 四季の楽しみ方
🌸 春(4月〜5月)
- 雪解けが進み、荒涼とした河原の湯けむりが新緑と対比する美しい季節。草津温泉は標高が高いため、平野部より遅い春の到来が独特の趣を生む
- GW期間は最も混雑するシーズン。宿泊・駐車場とも早めの予約・来訪がおすすめ
☀️ 夏(6月〜8月)
- 草津温泉の標高は約1,200m。真夏でも平均気温が20度前後と涼しく、夏の避暑地として古くから人気がある。公園の湯けむりは涼しい夏の空気の中でより幻想的に見える
- 夏の夜のライトアップは星空と組み合わさり特別な雰囲気。夕涼みがてらの夜散策に最適
- 近郊の「チャツボミゴケ公園」(4月下旬〜11月下旬開放)もこの時期が見頃
🍂 秋(9月〜11月)
- 10月頃から始まる紅葉が、荒涼とした温泉河原を彩る。白い湯けむりと紅・黄・橙の紅葉のコントラストは、草津温泉の中でも特別な絶景
- 露天風呂から見上げる紅葉はまさに「秋の雪見ならぬ紅葉見露天風呂」の醍醐味
❄️ 冬(12月〜3月)
- 雪が積もった河原と白い湯けむりが融合する冬景色は、草津温泉の四季の中で最も幻想的という声も多い。早朝の霧と雪と湯けむりが重なる光景は写真愛好家に人気
- 「雪見露天風呂」は冬の草津温泉の最大の楽しみのひとつ。大雪の夜に混浴(金曜日)を楽しむ体験は格別
- 冬期(12月〜3月)は露天風呂の開館が9:00からと遅め(通常期より2時間遅い)
🍃 四季の風景まとめ
- 春:雪解けの荒涼とした河原に新緑が萌え、草津の遅い春を知らせる。標高1,200mならではの清涼感と温泉の熱気が交差する。
- 夏:平野が猛暑でも草津は涼しい。夏の夜に星空を見上げながら湯けむり河原をライトアップで歩く——これだけで草津に来た価値がある。
- 秋:紅葉と湯けむりと白い河原。写真で撮っても信じてもらえないような色彩が広がる。露天風呂の湯船から見上げる紅葉は絶品。
- 冬:雪景色の中に温泉が流れる河原。ライトアップされた湯けむりが雪原に広がる夜は、もはや現実とは思えない幻想的な世界が広がる。
💡 訪問のポイント
- 湯畑から西の河原通りを歩いて来るのがベストルート:草津温泉の中心「湯畑」から西の河原通り(土産店・飲食店が続く観光ストリート)を歩いて約10分。途中の散策も草津温泉観光の醍醐味で、公園の景観と合わせて楽しめる。
- 公園は24時間無料散策できる:露天風呂は営業時間があるが公園自体は常時開放。日没後のライトアップ(〜24:00)目当てに、夕食後に夜散策をするのも草津滞在の定番コース。
- 妊婦の方は露天風呂に入浴不可:万代鉱源泉はpH1.5という極めて強い酸性で成分が濃厚なため、妊娠中の方は入浴できない。公園の散策は問題ない。
- 混浴の日(毎週金曜)を狙うカップルに:毎週金曜17:30〜20:00は混浴の日。湯あみ着レンタル400円でカップルや夫婦での混浴体験が可能。ライトアップされた丸山を眺めながらの入浴は特別な思い出になる。
- 金属アクセサリーは外してから入浴:pH1.5の超酸性泉は金属を腐食・変色させる。指輪・ネックレス・時計は必ず外しておこう。水着のビキニなどの金属部分も変色することがある。
- 朝の散策が穴場:観光客が少ない早朝の西の河原公園は、朝日と湯けむりが重なる特別な景観が楽しめる。露天風呂の7:00開館とあわせた朝風呂コースが地元ファンに人気。
西の河原公園【まとめ】
西の河原公園は、草津温泉の「自然と温泉の融合」を最も純粋なかたちで体感できる場所です。
有料の露天風呂エリアを使わなくても、公園の散策だけで温泉が川になって流れる独特の景観を無料で楽しめます。
湯畑→西の河原通り→西の河原公園→露天風呂という草津定番コースは、昼と夜で表情がまったく変わります。
混浴の日(毎週金曜夜)や冬の雪見露天風呂など、季節・曜日・時間帯によって異なる体験が待っており、草津温泉に繰り返し訪れる人たちのお気に入りスポットとなっています。
公園の最新情報や露天風呂の臨時休館情報は草津温泉観光協会公式サイト・西の河原露天風呂公式サイトでご確認ください。
- 投稿タグ
- 草津町 公園