◎ 原宿と渋谷のはざまに広がる「緑の王国」——代々木公園で遊んで、走って、フェスに酔う


代々木公園(よよぎこうえん)は東京都渋谷区に位置する都立公園です。面積約54.1ha(東京ドーム約11個分・23区内5番目の広さ)の広大な敷地に、鬱蒼とした森林エリアから近代的なスポーツ施設、国際グルメフェスが開かれる野外ステージまでを擁する、東京でも屈指のスケールを誇るオープンスペースです。
明治神宮の森とも隣接しており、原宿・渋谷という繁華街のすぐ隣にいながら、野鳥のさえずりが聞こえる本格的な森林浴が楽しめます。

公園は道路(放射23号線)を挟んで二つのエリアに分かれています。
北側のA地区は明治神宮に隣接する森林公園で、ケヤキ並木・バラの園・バードサンクチュアリ・噴水広場・ドッグランなどが広がり、散策・ピクニック・野鳥観察に最適なエリアです。
南側のB地区は陸上競技場(織田フィールド)・サッカー・ホッケー場・バスケットコート・野外ステージ・サイクリングセンターが集まるスポーツ施設エリアです。さらに2025年2〜3月には、岸記念体育館跡地を整備した新エリア「神南一丁目地区」が開業し、アーバンスポーツパーク・イベントステージ・商業施設「BE STAGE」が加わりました。

年間を通じて国際フェスや音楽ライブ、フリーマーケット、環境イベントが絶え間なく開催されており「今週末、代々木で何かやってる」という東京の風物詩がここにあります。原宿・表参道散策と組み合わせた一日コースとしても定番中の定番スポットです。

基本情報

  • 正式名称:代々木公園(東京都立公園)
  • 所在地:東京都渋谷区代々木神園町2-1(A地区)/神南一丁目・神南二丁目(B地区)/神南一丁目1-1(神南一丁目地区・BE STAGE)
  • 電話:03-3469-6081(代々木公園サービスセンター)/03-3460-5700(神南一丁目地区)
  • 面積:約54.1ha(東京ドーム約11個分・23区内5番目)
  • 管理:東京都建設局(A地区・B地区)/代々木公園STAGES・東急不動産他(神南一丁目地区)
  • 開園:1967年(昭和42年)10月20日
  • 入園料:無料(サイクリングセンターのレンタル・一部施設は有料)
  • 開園時間:常時開園(24時間)/サービスセンター・各施設は年末年始休業
  • 休園日:無休

🅿 駐車場

  • 普通車:1時間まで800円、以後30分ごと400円、入庫後12時間最大3,200円(最大料金は繰り返し適用)
  • 大型バス:1時間まで1,500円、以後30分ごと500円。大型バスは要事前予約
  • 高額紙幣(1万円・5千円・2千円)使用不可。交通系電子マネー・クレジット払い対応
  • ⚠️ 土・日・祝日は公園前道路が混雑します。公共交通機関でのご来園を推奨します。公道での入庫待ちは禁止されています
  • 神南一丁目地区(BE STAGE)に公園内駐車場はありません。周辺の有料駐車場をご利用ください

アクセス

  • JR山手線「原宿」駅:徒歩3分(A地区・原宿門が最寄り)
  • 東京メトロ千代田線「代々木公園」駅(C02):徒歩3分
  • 東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)」駅(C03・F15):徒歩3分
  • 小田急線「代々木八幡」駅:徒歩6分
  • 神南一丁目地区(BE STAGE):JR「原宿」駅西口より渋谷方面へ徒歩8分/東京メトロ「明治神宮前」駅出口1より徒歩8分/各線「渋谷」駅A12出口より徒歩12分

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歴史

代々木公園の地は、明治以降は陸軍代々木練兵場として使われていました。終戦後の1945年からは米軍の家族向け住宅地区「ワシントンハイツ」として接収され、日本人は立ち入ることができない時代が続きました。1958年に返還が決まると、1964年の東京オリンピックでは選手村として使用され、世界中から集まったアスリートたちの生活を支えました。丹下健三設計の国立代々木競技場が隣接して建設されたのもこの頃です。オリンピック閉幕後、選手村の跡地は公園として整備され、1967年10月20日に代々木公園として開園しました。

また、園内には「日本航空發始之地」の碑があります。1910年(明治43年)、代々木練兵場においてヨーロッパで飛行術を習得した徳川好敏と日野熊蔵が、日本で初めて動力飛行機の飛行に成功した場所として記念されています。さらにメキシコ政府から東京都に贈られたオブジェ「ケツァルコアトゥル」(1990年11月・日墨友好のシンボル)も公園内に存在し、国際色豊かな歴史を今に伝えています。

見どころ・施設

🌳 A地区:森林公園エリア

  • 噴水広場(水景施設):1990年5月に完成。高さ15〜30mに及ぶ大小3基の噴水と水回廊からなる大型水景施設。開放的な芝生が広がり、ピクニックの定番スポット。現在、東京都によるリニューアル工事(光と水の演出強化)が進行中
  • ケヤキ並木:公園の顔ともいえる並木道。国際フェスやマーケットの会場としても使われ、週末は賑わいを見せる
  • バラの園:春(5月頃)と秋(10〜11月頃)に見頃を迎える。ガイドツアー「春のバラめぐりツアー」も不定期開催
  • バードサンクチュアリ:公園北東部にある野鳥保護エリア。野鳥の好む植物を植えた柵で囲われた聖域で、園内立ち入りは禁止だが外から野鳥を観察できる。不定期で「野鳥観察会」を開催
  • イチョウ林:噴水広場と原宿門の中間付近に広がる。秋の黄葉が美しい
  • ドッグラン:リードなしで犬を遊ばせることができる専用エリア(一定のルールあり)。なお野鳥保護のためA地区への犬の連込みは制限される場合あり
  • 幼児用広場:小さな子ども向けの遊具エリア
  • メキシコオブジェ「ケツァルコアトゥル」:日墨友好のシンボル。古代メキシコ神話の「羽毛ある蛇」を表現した芸術作品

🏃 B地区:スポーツ施設エリア

  • 陸上競技場(通称:織田フィールド):東京オリンピック選手村の練習トラックが前身。日本人初のオリンピック金メダリスト・織田幹雄の業績を称えて名付けられた。本格的な競技でも使用される公認コース
  • サッカー・ホッケー場:球技用グラウンド。サッカーの練習や試合で多く利用される
  • バスケットコート:屋外コート。一部、イベント開催時は利用休止になる場合がある
  • 野外ステージ:コンサートやイベントに使用される大型ステージ
  • サイクリングセンター・コース:2025年12月にリニューアルオープン。レンタサイクルあり(有料)。幼児用サイクリングコースも隣接。ランニング・ペットの連込みは禁止

🛹 神南一丁目地区(新エリア・2025年開業)

  • 岸記念体育館跡地を整備した代々木公園の新エリア。2025年2月20日に特定公園施設の供用開始、同年3月15日以降に商業施設「代々木公園 BE STAGE」が順次開業した
  • 屋外アーバンスポーツパーク:スケートボード・ブレイキンなどが楽しめる無料の屋外スポーツパーク。初心者向けのワークショップやU-15大会なども開催される
  • イベントステージ(にぎわい広場):JR山手線や国立代々木競技場の石垣の上からも見渡せる設計の本格的なステージ。渋谷クリスマスマーケット・防災フェスタ・モルック大会など多彩なイベントが開催される
  • 代々木公園 BE STAGE(商業施設):「はじめる人になろう」をコンセプトにした東急不動産等による Park-PFI 施設。地下1階・地上3階建(延床面積約2,430㎡)。スケートボードパーク・ランニングステーション・フィットネススタジオ・フードコート・ニューバランスRun Hub・オーガニック物販店など全8店舗が入居(※神南一丁目地区には駐車場なし)

🗓️ イベントカレンダー

🌸 春(3〜5月)フェス・マーケット・国際イベントが集中

  • アースデイ東京・アースガーデン(4月):地球環境をテーマにした世界最大級のイベント。エコ・オーガニック・サステナブルをキーワードにしたマーケットやライブが開催される。代々木公園を代表する春の風物詩
  • カンボジアフェスティバル(5月3〜4日):伝統舞踊ステージや約70ブースのカンボジア料理・雑貨が集まる。2026年は10周年記念特別企画も予定
  • タイフェスティバル東京(5月9〜10日):代々木公園を代表する大型国際フェス。タイ料理・物産・文化・エンタメ約170ブースが出店
  • ラオスフェスティバル(5月23〜24日):「日帰りで行けるラオス」をテーマに、ラオス料理・舞踊・伝統楽器の演奏が楽しめる落ち着いた雰囲気の国際交流イベント
  • ベトナムフェスティバル(5月30〜31日):水上人形劇・V-POPライブ・ベトナム料理が揃う。2026年は現地トップアーティストのライブステージも

🌿 夏(6〜8月)Pride・ナイトマーケット・ラテンフェス

  • Tokyo Pride 2026(6月6〜7日):アジア最大級のLGBTQ+プライドフェスティバル。パレードと野外フェスが代々木公園を舞台に開催
  • タイフードフェスティバル(6月13〜14日)、アフリカヘリテイジフェスティバル・ジャマイカフェスティバル(6月20〜21日)など国際フェスが週替わりで続く
  • 星と太陽のマーケット produced by 東京ナイトマーケット(7月1〜5日):ケヤキ並木が夜のマーケット会場に変わる幻想的なナイトイベント。平日16〜22時、土日14〜22時
  • アースガーデン夏(7月):春に続く夏バージョン。エコマーケット・フード・ライブが楽しめる

🍂 秋(9〜11月)九州・ラテン・雪まつり

  • ナマステ・インディア(9月26〜27日):カレーやインド音楽・ダンスが集まるインド文化フェス
  • 九州観光・物産フェア in 代々木(10月9〜12日):九州各県の食と観光が一堂に集まる大型物産展
  • カリブ・ラテンアメリカストリート(10月17〜18日):ケヤキ並木でラテン音楽・サルサ・カリブ料理が楽しめる無料の野外フェス
  • アースガーデン 秋(10月24〜25日)、東京雪祭(10月31日〜11月1日)なども開催予定

❄️ 冬(12〜2月)クリスマスマーケット・年末年始

  • 渋谷クリスマスマーケット(12月):神南一丁目地区(BE STAGE)のイベントステージを会場に、ヨーロッパ風のクリスマスマーケットが開催される(2025年は12月1〜25日)
  • 冬は人が減り、森林浴やランニングをゆっくり楽しめるシーズン。梅やスイセンも楽しめる

四季の楽しみ方まとめ

  • 🌸 春:桜(ソメイヨシノ)・コブシ・バラが咲き、アースデイ東京などの大型フェスが目白押し。芝生でのピクニックも最高のシーズン
  • 🌿 夏:アジサイ・ヒマワリが咲き、木陰が涼しい。国際グルメフェスやナイトマーケットなどで連日賑わう
  • 🍂 秋:イロハモミジ・イチョウの紅葉。ケヤキ並木の黄葉が特に美しい。物産フェス・ラテンフェスなどが秋も続く
  • ❄️ 冬:梅・スイセンが静かに咲く落ち着いたシーズン。クリスマスマーケットやモルック大会など神南一丁目地区のイベントも楽しい

訪問アドバイス

  • 飲酒・バーベキューはルールを確認:代々木公園では飲酒やバーベキューに関して制限エリアがあります。事前に最新のルールを公式サイトで確認してください。フェス期間中は特設エリアでのみ飲酒可能な場合があります。ゴミは必ず持ち帰りを
  • ペットはリード着用が必須:フン・尿の後始末は飼い主の責任で行ってください。A地区は野鳥保護のため、犬の連込みが制限される場合があります。ドッグランでのリードなし遊びが公式に許可されているエリアを利用しましょう
  • 撮影は事前申請が必要な場合あり:商業撮影・映像制作はサービスセンターへ事前申請が必要です(撮影日の1か月〜3日前の17時までにメールで企画書を送付)。土日祝日は1日5件まで。無断撮影によるトラブルに注意
  • 土日・フェス開催日は非常に混雑:大型フェス開催日は周辺道路が渋滞し、駐車場が満車になることも。JR原宿駅・東京メトロ代々木公園駅・明治神宮前駅からの徒歩アクセスが断然おすすめです
  • 原宿・明治神宮と組み合わせた一日コースが定番:原宿駅を起点に明治神宮参拝→代々木公園でピクニック→表参道のカフェ、というルートが人気。BE STAGEでランチを取るのもおすすめです
  • イベント開催日はバスケットコート等が利用休止に:大型イベント開催時はバスケットコート・アーバンスポーツパークなどの一部施設が利用できない日があります。来園前に公式サイトで最新情報を確認してください

代々木公園【まとめ】

代々木公園は、陸軍練兵場からワシントンハイツ、東京オリンピック選手村へと歴史を重ね、1967年の開園から半世紀以上、東京の「自由な空気」を象徴する場所であり続けています。
2025年には神南一丁目地区と「BE STAGE」が新たに加わり、アーバンスポーツ・グルメ・カルチャーの発信拠点としてさらに進化を遂げました。
整然とした庭園美とは異なる、オープンで多様な魅力を持つ代々木公園は、ピクニックからフェス、スポーツ、野鳥観察まで、誰もが思い思いのスタイルで過ごせる東京随一の「開放区」です。
原宿・渋谷散策のついでに立ち寄るも良し、丸一日どっぷり過ごすも良し。四季を通じて、ぜひ足を運んでみてください。

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最新のイベント情報・開花情報・施設案内は、東京都公園協会・代々木公園(https://www.tokyo-park.or.jp/park/yoyogi/および神南一丁目地区公式サイト(https://yoyogi-cpark.com/)でご確認ください。