◎世界でも珍しいコケの絶景!群馬県「チャツボミゴケ公園」完全ガイド
「チャツボミゴケ公園」は、群馬県吾妻郡中之条町大字入山13-3にある自然公園です。
強酸性の鉱泉が湧き出る「穴地獄」を中心に、世界でも珍しいチャツボミゴケの大規模群生が見られるスポットとして知られています。標高約1,200mの高原に広がる、まさにパワースポットと呼ぶにふさわしい神秘的な景観です。
かつて「群馬鉄山」として鉄鉱石を採掘していたこの地は、閉山後、強酸性の水質という過酷な環境を好むチャツボミゴケの群生地として再発見され、現在は国指定天然記念物・ラムサール条約登録湿地として大切に保全されています。
この記事では、チャツボミゴケ公園の基本情報からアクセス・駐車場の詳細、見どころ、歴史まで、これから訪れる方が知っておきたい情報をまとめてご紹介します。
📍基本情報
- 所在地:〒377-1701 群馬県吾妻郡中之条町大字入山13-3
- 電話:0279-95-5111(管理事務所)
- 開園期間:例年4月中旬〜11月末(積雪状況により変動。冬季は閉園)
- 開園時間:9:00〜16:00(受付は15:00まで)
- 定休日:開園期間中は無休(台風・豪雨など自然災害による臨時休園の場合あり)
- 入園料:大人(中学生以上)800円。小学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料。団体割引(15名以上)700円。中之条町民はパスポート提示で割引あり
- 駐車場:無料(約50台程度)
🌿チャツボミゴケとは
- チャツボミゴケ(学名:Jungermannia vulcanicola)は、pH2.0〜4.6程度の強酸性火山性水域にしか生育できない、極めて耐酸性の強いコケです
- 世界の蘚苔類約1万8千種の中でも特異な存在で、黄緑色〜深い緑色の群生が川面や岩を覆う様子は、他ではなかなか見られない景観です
- 本公園の群生は東アジア最大級(日本最大級)とされ、面積は約6,200㎡規模にのぼります
- 気温が下がる初夏や初秋の時期に、特に鮮やかな発色が見られる傾向があります
🚗アクセス・駐車場
- 車:関越自動車道「渋川伊香保IC」から約1時間45分。上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」からも同程度です。草津温泉からは約15〜30分と比較的近く、周辺観光と組み合わせやすい立地です
- 公共交通:JR「長野原草津口駅」からタクシーで約45分、または草津温泉バスターミナルからタクシーで約15分
- 道が狭くカーブが多い区間があるため、運転には注意しましょう。大型バスは進入が難しいエリアです
◎公共交通機関はタクシー利用が中心で本数に限りがあるため、草津温泉や芳ヶ平湿原など周辺の見どころとあわせて巡るなら車での訪問が便利です。草津温泉や軽井沢方面で借りられる楽天トラベル(レンタカー)を利用すれば、山あいの絶景をより自由なペースで楽しめます。
駐車場の詳細
- 受付事務所付近には無料駐車場(約50台程度、標高約1,150m)が整備されています。第1駐車場は受付に最も近く、手前には第2・第3駐車場もあります
- 重要:2026年シーズンよりアクセス方法が変わりました。以前はチャツボミゴケ群生地(穴地獄)の最寄り駐車場までシャトルバスで移動する方式でしたが、現在は受付を済ませたあと、自家用車で穴地獄駐車場まで直接乗り入れることができるようになっています。シャトルバスは現在運行していないため、訪問前に最新のアクセス方法を公式サイトで確認しておくと安心です
- 穴地獄駐車場に車を停めたあとは、木道を徒歩で進んで群生地へアクセスする形になります
- 芳ヶ平方面など奥の登山口を目指す場合は、受付事務所に近い手前の駐車場を利用するのがおすすめです
- 紅葉シーズンなど混雑が予想される時期は、早めの時間帯の来園がおすすめです
🏔️チャツボミゴケ公園の見どころ
💧穴地獄
- 公園最大の見どころで、強酸性泉が湧く中心エリアです。動物が落ちると出られず死んでしまうことから「穴地獄」と名付けられたと伝わっています
- すり鉢状に広がる地形の一面にチャツボミゴケが群生し、その神秘的な緑の絨毯は木道からじっくりと観察できます
- 硫黄を含んだ独特の香りと、地面から湧き出る鉱泉の温かさも、この場所ならではの体感といえるでしょう
💦迫力ある滝
- 園内には複数の滝があり、コケの緑と水しぶきが織りなす景観は写真映えするスポットとしても人気です
- 滝の周辺は特にマイナスイオンを感じられるエリアで、散策の休憩ポイントとしてもおすすめです
⚙️鉄鉱生成地
- チャツボミゴケと鉄バクテリアの生物活動(バイオミネラリゼーション)によって、現在も鉄鉱石が生成され続けている貴重な場所です
- 鉱泉の湧き出し口から約400mの範囲では、水質がpH2.6〜2.9という強酸性を示し、年間を通じて19.6〜29.5℃という高い水温が保たれています
- 周辺の地層には蘚苔類の化石なども含まれており、1万数千年以上前から同様の作用が続いてきたと考えられています。生きた地球の営みを間近で観察できる、学術的にも貴重なスポットです
🌸四季折々の景観
- 春はレンゲツツジが彩りを添え、初夏は新緑とチャツボミゴケの鮮やかな緑のコントラストが美しい季節です
- 秋は紅葉とコケの対比が幻想的で、多くの観光客やフォトグラファーで賑わいます
- 冬は閉園期間となりますが、スノーシューツアーなど特別な形で冬季閉鎖中の施設に入園できる企画が開催されることもあります
🥾木道散策とトレッキング
- 園内には木道が整備されており、全体を巡るのに30分〜1時間程度が目安です
- 足元が滑りやすい箇所もあるため、歩きやすい靴での来園をおすすめします
- チャツボミゴケ公園から先には、大池・大平湿原・芳ヶ平方面へと続くトレッキングコースがつながっており、体力に自信のある方はさらに奥まで足をのばすことも可能です
- 周辺には多様な動植物が生息しており、運が良ければニホンカモシカなどの姿を見られることもあります
🎨ギャラリースペース・ガイドツアー
- 園内にはギャラリースペースが設けられており、地元中之条町在住の作家による企画展や、誰でも無料で作品を展示できる催しが行われています
- 不定期でガイド付きの散策ツアーも開催されており、専門知識を持つガイドの案内でチャツボミゴケや鉄鉱生成の仕組みをより深く学べます。開催日や予約方法は公式サイトで確認しましょう
📜歴史と指定
- この地はかつて「群馬鉄山」(草津鉱山)として、太平洋戦争末期から昭和40年(1965年)まで褐鉄鉱などを露天掘りで採掘していた場所でした
- 採掘跡にできたすり鉢状の穴が「穴地獄」と呼ばれ、強酸性の鉱泉(pH約2.8前後、水温約20〜28℃)が今も湧き出しています
- 閉山後は保養施設などとして利用されていましたが、平成24年(2012年)4月に中之条町へ無償譲渡され、町営の自然公園として整備されました
- 平成27年(2015年)5月28日、「芳ヶ平湿地群」の一部としてラムサール条約登録湿地に指定されました
- 平成29年(2017年)2月9日には、「六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地」として国の天然記念物に指定されています
💡訪問アドバイス
- 受付を忘れずに:まず受付事務所で入園料を支払ってから現地へ向かう仕組みです。順路に従って進みましょう
- 自然保護マナー:木道から外れない、コケに触れたり傷つけたりしないなど、貴重な自然を守るためのマナーを守りましょう
- 服装・持ち物:標高が高く涼しいため、夏場でも上着があると安心です。天候が急変しやすいエリアでもあるため、雨具の準備もおすすめします
- 最新情報の確認:開園状況やアクセス方法(駐車場の利用可否など)は年によって変更される場合があるため、訪問前に公式サイトや中之条町観光協会で最新情報を確認しましょう
- 周辺観光との組み合わせ:草津温泉から車で15〜30分ほどとアクセスしやすいため、草津観光とあわせて訪れるのもおすすめです
チャツボミゴケ公園【まとめ】
チャツボミゴケ公園は火山活動が生んだ強酸性の環境とそこに息づく世界でも珍しいコケが織りなす、他では見られない幻想的な景観を楽しめるスポットです。
2026年シーズンからは自家用車で穴地獄駐車場まで直接アクセスできるようになり、以前より訪れやすくなりました。草津温泉や芳ヶ平湿原とあわせて、群馬県北部の雄大な自然を満喫してみてはいかがでしょうか。
最新の開園状況やアクセス方法、イベント情報は、公式サイト「チャツボミゴケ公園」で確認してから訪れることをおすすめします。
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- 吾妻郡 公園