◎1万年の時を超えて、石岡の大地に古代がよみがえる——常陸風土記の丘


茨城県石岡市にある常陸風土記の丘(ひたちふどきのおか)は「歴史の里・石岡市」の豊かな歴史的財産を活かした歴史体験型の総合公園です。石岡市は今から1万年以上前の旧石器・縄文時代から弥生時代にいたる多数の遺跡が発見された地。その大地に、縄文〜江戸時代の復元家屋が並び、発掘された埋蔵文化財が展示される——タイムスリップするような体験が子どもから大人まで楽しめます。

公園のシンボルは台座からの高さ14m・幅10m・奥行き10mという日本一の巨大獅子頭。石岡の秋祭り「石岡のおまつり」で巡行する獅子頭を日本一のスケールで再現したもので、内部に上ることもできる展望台になっています。春には約500本の桜が園内を彩り、夏には7月中旬から古代ハス(大賀ハス)が水際公園に咲き始め季節ごとに表情が変わる公園です。

また、江戸時代の曲屋(まがりや)を活用した食事処「曲屋(まがりや)」での食事やコスプレ撮影スポットとしての活用、茅葺き屋根の修繕事業まで——多彩な顔を持つユニークな施設といえるでしょう。

🌿 基本情報(2026年現在)

  • 正式名称:石岡市常陸風土記の丘(ひたちふどきのおか)
  • 所在地:〒315-0007 茨城県石岡市染谷1646
  • 管理:一般財団法人石岡市産業文化事業団
  • 開園時間:
    • 3月〜10月:9:00〜17:00
    • 11月〜2月:9:00〜16:00
    • ※有料エリアへの入園は閉園30分前まで
  • 休園日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、12月28日〜1月2日。さくらまつり期間中(3月28日〜4月26日)は期間中無休
  • 入園料:公園全体は基本無料。有料エリア(鹿の子史跡公園・古代家屋復元広場・展示研修施設)のみ別料金
    • おとな(16歳以上):310円
    • こども(6歳以上16歳未満):150円
  • 減免制度:石岡市内在住70歳以上は半額。身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は減免あり
  • 駐車場:乗用車125台・大型バス11台(有料:普通車500円・マイクロバス2,000円・大型バス3,000円・二輪車300円)
  • 電話:0299-23-3888 FAX:0299-23-7173

🚃 アクセス

  • 電車+バス:JR常磐線「石岡駅」から関鉄グリーンバス「林経由 柿岡車庫行」に乗車し「村上」下車後、徒歩約15分
  • 車(千代田石岡IC):常磐自動車道「千代田石岡IC」から国道6号線→県道7号線経由で約15分(最も一般的なルート)
  • 車(石岡小美玉スマートIC):常磐自動車道「石岡小美玉スマートIC」から国道355号線経由で約10分
  • 車(土浦北IC):常磐自動車道「土浦北IC」から約35分
  • 駐車場:乗用車125台・大型バス11台(有料)。さくらまつり期間や行楽シーズンは混雑するため早めの来園を

バスの本数が限られているため、マイカーでのアクセスが最も便利です。

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🏺 主な施設・見どころ

🏯 鹿の子史跡公園(有料)

  • 発掘調査で発見された遺跡の一部を復元した屋外展示エリア。住居・工房・官衙(役所)の3ブロックに分かれており、古代の生産活動と行政の場を体感できる
  • この地では、武器など軍事的に必要な鉄製品を中心に生産活動が行われていたと考えられており、出土品からその様子を想像することができる
  • 歴史ボランティアによる無料ガイドサービスあり(10名以上の団体・10日前までに要予約)

🏠 古代家屋復元広場(有料)

  • 旧石器・縄文・弥生時代の竪穴住居などを実寸で復元した野外体験エリア。屋根の葺き方や構造の違いを間近で見学できる
  • 古代の暮らしを立体的に体感できる、子どもの歴史学習や家族の体験にぴったりの場所
  • フォトスポットとしても人気で、コスプレ撮影(事前予約要)にも活用されている

📚 展示研修施設(有料)

  • 石岡市内で発掘された貴重な埋蔵文化財・遺物を遺跡別に展示。古代から近世にかけての石岡市の歴史の歩みを概観できる
  • 常設展を中心に、企画展・特別展も定期的に開催。訪問のたびに新しい展示に出会える可能性がある
  • 研修室(1・2)は有料で貸し出しも可能(午前710円・午後820円・1日1,530円)

🦁 獅子頭展望台(日本一の獅子頭)

  • 石岡の秋祭り「石岡のおまつり」で巡行する獅子舞の獅子頭を、日本一の巨大スケールで再現したシンボル施設。台座からの高さ14m・幅10m・奥行き10mというスケールは圧巻
  • 内部に上れる展望台になっており、石岡市内を見渡す眺望が楽しめる。フォトスポットとしても人気
  • 常陸風土記の丘の「守り役」として長く親しまれてきた存在で、子どもたちに特に人気

🌸 桜(約500本)・水際公園

  • ソメイヨシノ約50本・しだれ桜約150本・八重桜(牡丹桜)約300本の計約500本が3月下旬から4月下旬にかけて順番に咲き続ける「桜のリレー」が最大の見どころ
  • 池を囲むようなしだれ桜のトンネルは圧巻の景観で、全国からカメラマンや花見客が訪れる。手が届く高さに枝が垂れる桜に包まれる体験は他ではなかなか味わえない
  • 2026年のさくらまつりは3月28日〜4月26日(期間中無休)に開催。飲食ブースも特設される
  • 水際公園では桜のほか、藤・ハスなど季節の花も楽しめる

🌸 大賀ハス(水際公園)

  • 水際公園に咲く古代ハス(大賀ハス)。大賀一郎博士が約2,000年前の地層から発見した古代ハスの子孫で、淡いピンクの花が幻想的な雰囲気を醸し出す
  • 例年7月中旬から8月中旬が見頃。桜とは異なる静かな夏の楽しみとして、リピーターも多い

🏠 会津民家・時の門(無料エリア)

  • 福島県南会津郡から移築復元した江戸時代の民家(旧佐藤家)。名主(肝煎)を務めた旧家で、南会津の貴重な文化遺産。広大な茅葺き屋根と重厚な造りが印象的
  • 「時の門」は古代・中世・現代をそれぞれ石のモニュメントで表現した3つの門。くぐるだけでタイムスリップするような感覚を体験できる

🍛 食事処「曲屋(まがりや)」・案内所(無料エリア)

  • 江戸時代後期の曲屋(旧坂家)を活用した食事処。茅葺き屋根の古民家で、石岡ゆかりのメニューが楽しめる。2026年6月から夏の限定メニューも販売開始
  • 6月は「曲屋咖喱飯(カレー)」を平日含む3日間限定で提供するなど、季節ごとの特別メニューも充実
  • 案内所は江戸時代後期の長屋門(旧内田家)を活用。歴史的建造物を入り口で体感できる

👶 ちびっこ広場(無料エリア)

  • お子様がのびのびと遊べる広場。古代の歴史エリアを見学した後の気分転換にも最適

📅 年間イベントカレンダー

🌸 春(3月〜4月)

  • 常陸風土記の丘さくらまつり(2026年3月28日〜4月26日):ソメイヨシノ→しだれ桜→ボタン桜の順に咲き継ぐ約1か月間の桜リレー。飲食ブースも特設。期間中無休。2026年はライトアップなし
  • 4月上旬のしだれ桜満開期が特に人気。金龍橋からの眺めも絶景で、桜トンネルの中を歩く体験は訪れる人を魅了する

☀️ 夏(6月〜8月)

  • 大賀ハス見頃(7月中旬〜8月中旬):水際公園に咲く約2,000年前の古代ハスの子孫。早朝に開花する神秘的な花は、夏の早朝散策の目玉
  • 食事処「曲屋」の夏限定メニュー販売(2026年6月〜)
  • リアル宝探し「見つけろ!常陸の国の宝物」(2026年5月26日〜開催):園内を舞台にした体験型宝探しイベント。子どもから大人まで楽しめる謎解き感覚のイベント

🍂 秋(9月〜11月)

  • 石岡のおまつり(例年9月第2金〜日曜):獅子頭展望台のモチーフとなった「石岡のおまつり」が市内全体で開催。市内で生きた獅子舞・山車巡行を体感でき、常陸風土記の丘との合わせ観光がおすすめ
  • 紅葉の時期は散策路の木々が色づき、歴史建築と紅葉のコントラストが楽しめる
  • 企画展・特別展が充実する時期でもあり、展示研修施設とセットで楽しみたい

❄️ 冬(12月〜2月)

  • 閑散期だが、静かな冬の園内でゆっくり古代の世界を味わえる。人が少なく、展示を丁寧に見学したい方にはむしろ穴場のシーズン
  • 12月28日〜1月2日は休園。それ以外は月曜(祝日の場合翌平日)定休で開園している
  • 11〜2月の閉園時間は16:00と早まるため、時間に余裕をもって来園しよう

🍃 四季の風景まとめ

  • 春:約500本の桜がリレーのように咲き継ぎ、しだれ桜のトンネルが園内を桃色の回廊に変える。日本一の獅子頭と桜のコントラストは常陸風土記の丘ならではの絶景。
  • 夏:水際公園に古代ハスが静かに花を開き、食事処「曲屋」の限定メニューや宝探しイベントが夏の楽しみを彩る。古代家屋の復元エリアは木陰で散策しやすい。
  • 秋:石岡のおまつりの熱気が冷めやらぬ頃、紅葉した木々が歴史建築と溶け合う。展示研修施設の企画展と組み合わせれば、石岡の歴史をより深く堪能できる。
  • 冬:静寂に包まれた茅葺き民家や復元住居が、冬の空気の中でいっそう凜とした雰囲気を纏う。人も少なく、ゆっくりと古代の息吹を感じたい人にはむしろおすすめの季節。

💡 訪問のポイント

  • 駐車場は有料なので事前に確認を:普通車500円・大型バス3,000円など有料。元の案内や一部のサイトに「無料」と記載があるが誤りなので注意しよう。
  • 有料エリアと無料エリアの使い分けを:鹿の子史跡公園・古代家屋復元広場・展示研修施設は別途入場料が必要(おとな310円・こども150円)。獅子頭展望台・会津民家・ちびっこ広場・水際公園・時の門などは無料。目的に合わせて計画しよう。
  • 歴史ボランティアの無料ガイドは予約が必要:10名以上の団体なら無料で歴史ボランティアが同行・解説してくれる。10日前までに要予約なので、グループや学校行事での来園時は事前連絡を。
  • コスプレ撮影は事前予約が必須:古代家屋・茅葺き民家などの歴史的景観はコスプレ撮影のロケ地として人気。ただし事前予約必須・露出の多い服装は不可など条件あり。詳細は公式サイトで確認を。
  • 桜シーズンの混雑は早めの来園で回避:さくらまつり期間中(特に週末)は来園者が集中する。開園直後の9時台に来ると比較的ゆっくり楽しめる。バスは本数が少ないため、マイカー利用が便利。
  • 茅葺き修繕の相談窓口としても機能:常陸風土記の丘は茅葺き屋根の維持・修繕に関するプロ集団でもある。茅葺き屋根を持つ家屋の修繕について相談したい方は、電話・メールで気軽に問い合わせを。

常陸風土記の丘【まとめ】

常陸風土記の丘は、国営ひたち海浜公園の花畑や偕楽園の格式ある庭園とは一線を画した「古代史を体感しながら自然と遊べる」唯一無二の歴史体験型公園です。

春の桜トンネル・夏の古代ハス・秋の紅葉と企画展・冬の静寂な散策と、四季ごとに異なる顔を持ちながら日本一の獅子頭というインパクト抜群のシンボルが来園者を迎えます。石岡市や茨城県中部を旅する際には、ぜひ旅程に組み込んでみてください。

最新のイベント情報・開花情報は常陸風土記の丘公式サイト石岡市観光協会でご確認ください。