◎「天下第一の桜」が咲き誇る、日本三大桜名所の一つ「高遠城址公園」
長野県伊那市高遠町にある「高遠城址公園」は国指定史跡「高遠城跡」を整備した歴史公園です。園内には高遠固有種「タカトオコヒガンザクラ」が約1,500本咲き誇ることから「天下第一の桜」として全国的に知られ、青森県の弘前公園、奈良県の吉野山とあわせて「日本三大桜名所」の一つに数えられています。
また、武田信玄の五男・仁科盛信が織田軍相手に壮絶な籠城戦を繰り広げた「高遠城の戦い」の舞台としても有名で、日本100名城にも選定されています。
高遠城址公園は、日本の公園制度が始まって間もない明治9年(1876年)に旧藩士たちの手によって整備された歴史ある公園で、2025年には開園150周年を迎えました。
国登録有形文化財の高遠閣や問屋門、天守台・空堀などの城郭遺構。
歴史ファンから花見客、写真愛好家まで幅広い層に親しまれています。
本記事では基本情報からアクセス、駐車場の詳しい情報、見どころまで詳しくご紹介します。
📍基本情報
- 所在地:長野県伊那市高遠町東高遠
- 面積:約5.5ha(城跡全体は約12.6ha)
- 開園:明治9年(1876年)、旧藩士たちが「桜の馬場」から桜を移植したのが始まり
- 開園時間:通常期8:00〜17:00(さくら祭り最盛期は6:00〜21:00、ライトアップ時は22:00まで)
- 入園料:通常期は無料。さくら祭り期間(開花宣言翌日〜散り終わりまで)のみ有料(大人〈高校生以上〉600円、小中学生300円。最盛期の特定土日は大人個人のみ1,000円になる場合あり。団体20名以上・障がい者手帳提示者は割引あり)。もみじ祭り期間は入園無料。
- お問い合わせ:(一社)伊那市観光協会 TEL:0265-96-8100
🚗アクセス
- 車:中央自動車道「伊那IC」から約30分
- 車:中央自動車道「諏訪IC」から約50分〜1時間
- 電車・バス:JR飯田線「伊那市駅」隣接の伊那バスターミナルからJRバス高遠線で約25分、「高遠駅」下車、徒歩約15〜20分
公共交通機関でもアクセスできますが、便数が限られるため周辺の高遠そばの名店めぐりや伊那市内の観光とあわせて楽しむなら車での来園が便利です。
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🅿️駐車場の詳しい情報
- 通常期:公園周辺に約300台分の駐車場があり、無料で利用できます。
- さくら祭り期間中:有料駐車場(民間駐車場を含む7ヶ所、約350台、普通乗用車1,000円)が公園に最も近く便利ですが、最盛期の週末は朝9時ごろには満車になり、入場待ちの車列に1〜2時間並ぶこともあります。
- さくら祭り期間中の無料臨時駐車場:高遠町内に点在し、最大約2,500台収容可能です。特におすすめなのが「P11・弁財天河原駐車場」で、会場まで徒歩10〜15分ですが、有料駐車場より確実に停めやすいスポットです。
- 身障者用駐車場:市営P5・P7、民間P4・P6が利用可能で、障がい者手帳の提示により入園料も免除されます。
- 団体・観光バス:公園隣接のP9(グラウンド駐車場)はバス専用で予約制です(大型・中型バス4,000円、マイクロバス2,000円)。
- さくら祭り期間中は「お花見循環バス」(300円、30分間隔)や、無料駐車場から会場までのシャトルバスも運行されるため、渋滞や駐車場探しのストレスを避けたい方はこれらの活用もおすすめです。
🏯歴史
- 高遠城は南北朝時代に高遠氏の居城として築かれ、その後は武田氏の支配下に入りました。城郭の原形は、武田家の軍師として知られる山本勘助が縄張りしたと伝えられています。
- 1582年(天正10年)には織田軍との「高遠城の戦い」で、武田信玄の五男・仁科盛信が壮絶な籠城戦を繰り広げたことで歴史に名を残しました。
- 明治4年(1871年)の廃藩置県により城は取り壊されましたが、明治9年(1876年)に旧藩士たちが城跡に桜を植樹し、城下町にあった門を移すなどして公園として整備しました。これが現在の高遠城址公園の始まりです。
🌸見どころ①:タカトオコヒガンザクラ(天下第一の桜)
- 樹齢150年を超える古木から若木まで、約1,500本のタカトオコヒガンザクラが植栽されています。
- ソメイヨシノより小ぶりで、やや濃いピンク色の花が特徴。満開時には園内全体が淡紅色の雲に包まれたような景観になります。
- 1990年の「国際さくらシンポジウム」で、マメザクラとエドヒガンの交配種のうち特に美しく高遠固有の品種として正式に「タカトオコヒガンザクラ」と命名されました。この桜の樹林は1960年(昭和35年)に長野県天然記念物にも指定されています。
🌉見どころ②:桜雲橋(おううんきょう)
- 園内を代表する朱色の橋で、桜の季節には満開の花に囲まれた高遠城址公園を象徴する景観をつくります。
- 絶好の撮影スポットとして知られ、夜間ライトアップ時の幻想的な姿も人気です。
🏯見どころ③:本丸跡・天守台・石垣・空堀
- 本丸跡は現在広場として整備されており、春には古木と若木が一斉に咲く、園内でも屈指の絶景スポットです。
- 天守は現存しませんが、天守台や土塁、空堀、曲輪(くるわ)といった城郭の地形が良好な状態で残されており、戦国時代の城の構造を体感できます。
🚪見どころ④:問屋門・太鼓櫓
- 問屋門:城下から移築・復元された江戸時代の門で、重厚な木造建築が桜と美しく調和する記念撮影スポットです。
- 太鼓櫓:園内に残る歴史的建造物のひとつで、当時の城郭建築の雰囲気を伝えています。
🏛️見どころ⑤:高遠閣
- 昭和11年(1936年)、町民の集会所や観光客の休憩施設として建設された木造2階建ての大規模な和風建築です(明治時代の建物ではありません)。
- 帝国ホテルなどの設計で知られる伊藤文四郎の設計によるもので、入母屋造に千鳥破風・唐破風を備えた200畳の大広間を持つ堂々とした建物です。
- 2002年(平成14年)に国登録有形文化財に登録され、赤い屋根が公園のシンボルとなっています。さくら祭り期間中は休憩所・授乳室として利用できます。
⛩️見どころ⑥:新城藤原神社
- 城内に鎮座する神社で、静かな雰囲気の中を散策できます。
- 桜の季節だけでなく、新緑や紅葉の時期にも人気のスポットです。
📖見どころ⑦:文学・歴史ゆかりのスポット
- 園内には高遠公園碑、無字の碑、靖国招魂碑など、歴史を偲ばせる碑文が多数残されています。
- 高遠は江島生島事件で知られる絵島が幽閉された地としても知られ、周辺には絵島囲み屋敷も残っています。
- 高遠城址公園から少し足を延ばせば、高遠町歴史博物館や信州高遠美術館もあり、あわせて訪れることで高遠の歴史や文化をより深く楽しめます。
🗓️四季の見どころ
- 春(4月上旬〜中旬):約1,500本のタカトオコヒガンザクラが満開を迎え、「高遠城址公園さくら祭り」が開催されます。夜間ライトアップや高遠に伝わる伝統芸能「高遠ばやし」の巡行など、一年で最も賑わう季節です。
- 夏:深い緑に包まれた城跡で、静かな散策や歴史探訪が楽しめます。
- 秋:約250本のカエデが色づき、桜とは異なる鮮やかな紅葉が楽しめます。「高遠城址もみじ祭り」(例年10月下旬〜11月上旬)が開催され、期間中は入園無料で、高遠そばの新そば祭りなども行われます。
- 冬:雪景色に包まれた城跡で、落ち着いた雰囲気の中で歴史散策が楽しめます。
訪問アドバイス
- さくら祭り期間の混雑:最盛期の週末は駐車場に入るまで1〜2時間待ちになることもあります。早朝の来園や無料臨時駐車場・シャトルバスの活用がおすすめです。
- デジタルチケット:さくら祭り期間中はデジタルチケット(QRコード)の事前購入が可能です。最盛期の特定土日に割高になる料金も、前売りで購入しておけば通常料金のまま利用できます。
- 再入園:さくら祭り期間中はチケット提示により当日中の再入園が可能なため、一度休憩してから夜桜を楽しむこともできます。
- ゴミの持ち帰り:園内は禁煙で、ゴミは各自持ち帰るルールになっています。
- もみじ祭りは狙い目:桜のシーズンに比べて混雑が少なく、入園も無料のため、じっくり紅葉と歴史散策を楽しみたい方には秋の訪問もおすすめです。
- 服装・歩きやすい靴:城跡内は空堀や石垣、坂道など高低差のあるエリアが多いため、歩きやすい靴での来園をおすすめします。
高遠城址公園【まとめ】
高遠城址公園は、「天下第一の桜」と称されるタカトオコヒガンザクラの絶景と、戦国時代の歴史が融合した長野県屈指の名所です。
春は約1,500本の桜が園内を淡い紅色に染め、秋にはカエデが色鮮やかに紅葉します。国登録有形文化財の高遠閣や問屋門といった歴史的建造物、城郭遺構、四季折々の自然を一度に楽しめることから、歴史ファン、花見客、写真愛好家まで幅広い層に親しまれている観光スポットです。
開園時間や入園料、駐車場の混雑状況は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
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- 伊那市 公園