◎鬱蒼とした森の中に入ると、時間を忘れる——アイ・ディー・エー群馬の森


群馬県高崎市にあるアイ・ディー・エー群馬の森は、約26.2ha(東京ドーム約5.6倍)の広大な敷地に約5,000本の樹木が茂る、群馬を代表する森林公園です。「鬱蒼とした森の中に抱かれていると時間の経過を忘れてしまう」という公式の表現がそのまま当てはまる公園で、ウォーキングをする高齢者も、芝生でピクニックをする家族連れも、ジョギングをする若い人も、それぞれに居場所を見つけています。

もともとはこの地に江戸〜明治時代の火薬製造所があったことはあまり知られていません。「東京砲兵工廠岩鼻火薬製造所」として1882年から稼働した工廠跡地を、1968年から整備を開始し1974年に開園した公園です。豊かな樹林が残ったのはこの歴史的な経緯とも無縁ではありません。

2022年1月からは、群馬県の建設コンサルタント会社「アイ・ディー・エー」がネーミングライツを取得し、現在の愛称になりました。入場も駐車場も無料で、群馬県立近代美術館・群馬県立歴史博物館という二つの文化施設も公園内に位置しています(ただし美術館は2026年9月中旬まで長期休館中)。自然の中の散策から文化鑑賞まで、ひとつの公園で完結できる独自の魅力があります。

🌿 基本情報(2026年現在)

  • 正式名称:アイ・ディー・エー群馬の森
  • 旧称:群馬の森(2022年1月よりネーミングライツ愛称に変更)
  • 所在地:〒370-1207 群馬県高崎市綿貫町992-1
  • 電話:027-346-2269(管理事務所)
  • 面積:約26.2ha(東京ドームの約5.6倍)
  • 開園:1974年(1968年から整備開始・1980年に全面供用)
  • 開園時間:
    • 夏期(4月〜9月):7:30〜17:30
    • 冬期(10月〜3月):8:00〜17:30
    • ※時間外は閉門。駐車場も閉園後は利用不可
  • 休み:年中無休(年末年始の閉園・時間短縮は公式サイトで要確認)
  • 入園料:無料
  • 駐車場:無料・約500台(大型バス複数台対応可・要予約)
  • 公式Instagram:@gunmakodomonoguo7784

🚃 アクセス

  • バス(JR高崎駅東口から):高崎市内循環バス「ぐるりん」に乗車し「群馬の森」バス停で下車(大人200円・小学生以上子供100円)
    • 岩鼻線 15系統「綿貫町行き(下り)」:約25〜26分
    • 群馬の森線 10系統「中居団地・群馬の森コース(下り)」:約26〜29分
    • 群馬の森線 9系統「健大・元島名コース(下り)」:約34〜38分
  • バス(JR倉賀野駅から):岩鼻線 15系統に乗車し「群馬の森」下車、約9〜10分
  • バス(JR新町駅から):タクシーで約10分(バスも運行)
  • タクシー:JR高崎駅東口から約20分
  • 車(関越道):「藤岡IC」から約10分(最短ルート)。「高崎玉村スマートIC」(ETC専用)から約8分。「高崎IC」から約15分
  • 駐車場:無料・約500台。閉園時間後は駐車場も使用不可になるため、利用時間内の退場を心がけよう

バスの本数は路線によって限られるため、訪問前に高崎市「ぐるりん」の時刻表を確認しておこう。バスが合わない場合はタクシーが便利で、JR高崎駅東口から約20分程度。

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🌲 主な施設・見どころ

🌿 大芝生広場(約4ha)

  • 公園の中心にある広さ約4haの開放的な芝生広場。ピクニックシートを広げてのんびりするも、ボールを持って走り回るも自由
  • イベント開催時のメイン会場にもなり、はだしウォーキングやキッチンカー出店、マルシェなどが芝生広場で行われる
  • 近代美術館と歴史博物館の間に位置するため、美術鑑賞の前後にゆっくり芝生で休憩できる

🛝 あそびの広場・わんぱくの丘(子ども向け遊具エリア)

  • 子ども向けの遊具が集まるエリアと、丘の起伏を活かして体を動かせる「わんぱくの丘」が隣接している
  • 大がかりな設備ではないが、森の中の静かな環境で遊べるのが他の大型遊具公園とは異なる雰囲気

🚶 かたらいの丘・ふるさとの道

  • 「かたらいの丘」は丘陵の地形をそのまま活かした散策・休憩エリア。ベンチに座って森を眺めながら過ごす人が多い
  • 「ふるさとの道」は全国47都道府県の県木を並べた並木道。各都道府県の木が順に植えられており、歩きながら「自分の出身県の木はどれだろう」と探すのが小さな楽しみになる

💧 修景池・休憩舎

  • 水辺の景観を楽しめる池。周囲にベンチが置かれ、野鳥の飛来スポットとしても知られる
  • 公園各所に休憩舎が点在しており、歩き疲れたときに気軽に立ち寄れる

🚴 サイクリングロード・ウォーキングコース・ペットコース

  • 公園内には高崎伊勢崎自転車道(サイクリングロード)が通っており、自転車利用者も多い
  • 整備された園路はウォーキング・ジョギングコースとしても活用されており、地元住民の日課の場になっている
  • ペット同伴可能な「ペットコース」が指定エリアとして設けられており、犬を連れた散歩客も歓迎される

🖼️ 群馬県立近代美術館【2026年9月中旬まで長期休館中】

  • 日本を代表する建築家・磯崎新が設計した美術館で、1974年に開館。モネ・ルノワール・ムンクをはじめとする西洋近代絵画の作品、群馬ゆかりの画家の作品、染織コレクションなど約2,700点以上を収蔵する
  • 世界に3点しかないピカソ「ゲルニカ」のタペストリー(原寸大複製)を所蔵しており、近代美術ファンには特に知名度が高い
  • 【重要】2026年1月1日〜9月中旬(予定)まで長期休館中。訪問前に必ず公式サイト(mmag.pref.gunma.jp)で開館状況を確認すること
  • 通常時の料金:コレクション展 一般300円・高校生・大学生150円・中学生以下無料(企画展は別途)。開館時間9:30〜17:00(最終入館16:30)

📜 群馬県立歴史博物館

  • 近代美術館に隣接する県立の歴史博物館。縄文時代から近現代にいたる群馬の歴史を体系的に展示しており、上野三碑(国の特別史跡)をはじめとした県内の歴史遺産が学べる
  • 公園散策と組み合わせて、群馬の自然と歴史を一度に学べる半日コースが組める
  • 公式サイト:grekisi.pref.gunma.jp

🍽️ レストラン(近代美術館内)

  • 近代美術館に併設するレストランで、公園利用者も利用できる(美術館休館中は利用不可の場合あり)
  • 公園内にはほかに売店・自動販売機もある。お弁当持参での来園も多く、芝生広場でのランチが定番の楽しみ方

📅 季節のイベント・楽しみ方

🌸 春(3月〜5月)

  • シラカシ・コナラ・エノキなどの広葉樹が一斉に芽吹き、森が淡い緑に染まる。桜の季節は公園全体が賑わう
  • イベントシーズンのはじまりで、キッチンカー出店やマルシェが開催される時期と重なることが多い
  • 公式Instagram(@gunmakodomonoguo7784)で桜の状況を確認してから来園するのがおすすめ

☀️ 夏(6月〜8月)

  • 深い森の木陰が夏の日差しを遮り、都市部より体感温度が低い。森林浴目的で訪れる人が増える
  • あじさいが公園内で見頃を迎える時期に「あじさいWEEK」などのテーマイベントが開催される場合がある
  • はだしウォーキングイベント:芝生広場や土の道を裸足で歩く体験イベント。大地の感触と森の空気が心地よい、夏ならではのプログラム
  • 森林インストラクターと一緒に公園の自然を学ぶ「自然散策会」も夏を中心に開催

🍂 秋(9月〜11月)

  • シラカシ・クヌギ・コナラ・エノキ・オニグルミなどが紅葉し、約5,000本の樹木が色づく秋の森は公園のなかで最も色彩豊かな季節
  • 落ち葉が積もった道を歩くだけで、心がゆったりとほぐれる感覚がある。ジョギングや読書を楽しむ地元民も多い
  • 近代美術館も秋には企画展が再開する予定(2026年9月19日〜)。公園散策と合わせた文化の秋が楽しめる

❄️ 冬(12月〜2月)

  • 落葉した木々の間から透ける冬の空が美しく、静けさの中を歩く森林散策が冬の楽しみ方
  • 利用者が少ない分、自分のペースでゆったり歩けるシーズン。野鳥も見えやすくなる
  • 冬期(10月〜3月)は開園が8:00から。夕方17:30には閉まるため、時間に余裕をもって来園しよう

🍃 四季の風景まとめ

  • 春:新緑の芽吹きと桜が重なり、芝生広場に人が集まり始める。森が一年で最も賑やかになる季節の入り口。
  • 夏:深い木陰が夏の暑さを遮り、はだしで歩けば大地のひんやりとした感触が気持ちいい。都市の公園にはない森林の涼しさがある。
  • 秋:5,000本の樹木が色づき、落ち葉の絨毯を踏みしめながら歩く。近代美術館が再開する予定の時期とも重なり、文化と自然の両方が楽しめる。
  • 冬:静寂に包まれた森を、自分だけのペースでゆっくり歩ける。野鳥の声だけが聞こえる冬の朝の散策は、贅沢なひとときと言えるかもしれない。

💡 訪問のポイント

  • 近代美術館は2026年9月中旬まで休館中:群馬県立近代美術館は2026年1月〜9月中旬の予定で長期休館中。美術鑑賞を目的に来園する場合は、公式サイトで必ず開館状況を事前確認しよう。
  • 閉園時間と駐車場の閉鎖に注意:夏期は17:30、冬期は17:30に閉園し、駐車場も閉まる。遊びに夢中になって閉門時間を過ぎないよう、特に夕方は時計を意識して行動しよう。
  • テントの持ち込みは確認が必要:芝生広場でのシート広げは一般的に行われているが、大型テントの利用ルールは公式サイトや管理事務所(027-346-2269)に確認を。
  • 火気厳禁・ゴミ持ち帰り:BBQ・花火などの火を使う行為はすべて禁止。ゴミは必ず持ち帰ること。お弁当・飲み物は持参が基本で、売店・自動販売機も活用できる。
  • ペットは指定のペットコースのみ:公園内にペット同伴可能なエリアが設定されている。全域を自由に歩けるわけではないため、来園前に公式サイトのマップで確認しよう。
  • バスは本数が少ないため時刻表を事前確認:JR高崎駅からのぐるりんバスは路線によって1時間に1〜2本程度のため、帰りの時間を逆算して動こう。タクシーは高崎駅東口から20分程度で、バスが合わないときの選択肢として有効。

アイ・ディー・エー群馬の森【まとめ】

アイ・ディー・エー群馬の森は、約5,000本の樹木が茂る広大な森・大芝生広場・散策路・サイクリングコース・ペットコース・子ども遊具・2つの県立文化施設という充実した設備が揃っています。
「派手な施設を持った公園ではなく、ただただ深い森がある」——それがこの公園の最大の魅力です。何かを「する」公園というより、ここに「いる」だけで気持ちが落ち着く、そんな場所です。

高崎・前橋方面を訪れる際に、少し足を伸ばしてみてください。最新のイベント情報・お知らせはアイ・ディー・エー群馬の森公式サイトでご確認ください。