◎水堀と土塁が今も残る、日本100名城「高岡古城公園」で歴史さんぽ


富山県高岡市の中心部に位置する「高岡古城公園(たかおかこじょうこうえん)」は加賀藩二代藩主・前田利長が築いた高岡城の跡地を整備した歴史公園です。約21haという広大な敷地のうち約3分の1を水堀が占め、築城当時の姿を今に伝える日本屈指の水濠公園として知られています。
「日本100名城」「日本さくら名所100選」に選ばれているほか、2015年には高岡城跡として国指定史跡にも指定されました。

園内には無料で入園できる動物園や博物館も併設されており、歴史好きはもちろん、桜や紅葉を楽しみたい方、子ども連れの家族にもおすすめできる懐の広さが魅力です。
高岡駅から徒歩約15分というアクセスの良さも、気軽に立ち寄れるポイントのひとつです。

この記事では、高岡古城公園の歴史や見どころ、駐車場の詳細、四季の楽しみ方まで、訪れる前に知っておきたい情報をまとめてご紹介します。

基本情報

  • 所在地:富山県高岡市古城1-9
  • 入園料:無料
  • 開園時間:終日開放(一部施設を除く)
  • 面積:約21ha
  • 築城:1609年(慶長14年)
  • 城主:前田利長
  • 史跡指定:2015年(平成27年)国指定史跡「高岡城跡」
  • 問い合わせ:0766-20-1563(高岡古城公園管理事務所)

公園の歴史

高岡城は1609年(慶長14年)、加賀藩二代藩主・前田利長によって築かれました。豊臣家と徳川家の対立が続く緊張した時代背景の中、防御力を重視した堅固な城として築かれたと伝えられていますが、1615年の一国一城令によって、築城からわずか6年で廃城となりました。

城そのものは失われたものの、水堀や土塁などの遺構は良好な状態で残されました。明治時代には民間への払い下げが検討されましたが、高岡の町役人・服部嘉十郎らによる保存運動によって1875年(明治8年)に「高岡公園」として整備され、今日まで市民に親しまれる歴史公園として受け継がれています。2015年には、当時の城郭の姿を今に伝える貴重な遺構として、高岡城跡が国指定史跡に指定されました。

🏯 見どころ

💧 日本屈指の水堀

  • 公園最大の特徴は、築城当時からほぼそのままの姿で残る広大な水堀です
  • 公園総面積の約3分の1を占め、江戸城や弘前城と並ぶ日本有数の水濠公園として知られています
  • 貸しボートで水堀めぐりを楽しむこともできます
  • 春には桜、秋には紅葉が水面に映り込み、四季折々の美しい景観をつくり出します
  • 本丸・二の丸・三の丸・明丸・鍛冶丸・小竹薮・中の島の7つの郭が土橋でつながる「連続馬出」という設計が今も見て取れます

🌳 本丸広場

  • かつて天守が建っていたとされる本丸跡は、現在は芝生が広がる開放的な広場になっています
  • 周囲には築城当時の地形や石垣の一部が残り、往時の城の規模を感じながら散策できます
  • 広場を囲むように遊歩道が整備され、坂道や階段を含む起伏のある地形が自然の要害だったことをうかがわせます

🌸 桜の名所

  • 園内には約1,800本の桜が植えられており、「日本さくら名所100選」に選定されています
  • 例年3月下旬から4月上旬に見頃を迎え、多くの花見客でにぎわいます
  • 夜にはライトアップが行われる年もあり、水堀に映る幻想的な夜桜を楽しめます
  • 花見シーズンは大変混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです

🐧 高岡古城公園動物園

  • 公園内の明丸エリアにある、全国的にも珍しい入園無料の動物園です
  • フンボルトペンギン、フラミンゴ、ニホンザル、アメリカンミニチュアホース、ウサギなど、約40種の動物を飼育展示しています
  • 併設の自然資料館では、鳥類・獣類・魚類などの標本を展示しています
  • 「ふれあい広場」(例年4月~11月、10:30~11:00・14:00~15:00の1日2回)では、ウサギやテンジクネズミなどの小動物と直接ふれあえます
  • 開園時間9:00~16:30、休園日は月曜(祝日の場合は翌平日)と年末年始(12月29日~1月3日)

🏛️ 博物館・文化施設

  • 高岡市立博物館:郷土の歴史・民俗・伝統産業に関する資料を展示する博物館で、入館無料。開館時間9:00~17:00(入館は16:30まで)、休館日は月曜(祝日の場合は翌平日)と年末年始です
  • 「日本100名城スタンプラリー」の高岡城スタンプは、この博物館内に設置されています
  • 射水神社:公園内に鎮座する越中国一宮で、静かな社叢とあわせて参拝できます
  • 三の丸茶屋:休憩スペース(8:00~17:00)とお土産グッズ販売所(9:00~17:00、月曜定休)があり、御城印の販売や、4月1日~11月30日の期間限定でレンタサイクル(有料)も利用できます

🚗 駐車場のご案内(詳細)

高岡古城公園には無料の駐車場が複数用意されており、合計約140台分(普通車)+観光バス5台分が利用できます。いずれも先着順で、事前予約はできません。

北口駐車場

  • 場所:小竹薮広場北側、市役所方向のエレベーター付近
  • 料金:無料
  • 利用時間:終日開放
  • 障害者専用駐車スペースあり

小竹薮駐車場

  • 場所:小竹薮広場東側、県道側
  • 料金:無料
  • 利用時間:終日開放
  • 観光バス専用駐車場(5台)を併設。バスは予約不可・先着順のため、満車の場合は近隣の駐車場をご利用ください

桜の季節・イベント時の混雑に注意

  • 桜のシーズンや週末のイベント開催時は、園内・周辺の駐車場が大変混雑し、満車になることがあります
  • その場合は高岡駅周辺のコインパーキング(60分100~200円程度、1日最大料金設定ありの駐車場も多数)を利用するか、あいの風とやま鉄道・JR高岡駅からの徒歩(約15分)や万葉線の利用がおすすめです
  • 万葉線を利用する場合は「急患医療センター前」電停から徒歩約5分と、駅から歩くよりも近く便利です

アクセス

  • 電車:あいの風とやま鉄道・JR高岡駅から徒歩で約15分
  • 電車(万葉線):万葉線「急患医療センター前」電停から徒歩で約5分
  • 車:能越自動車道 高岡ICから約15分

高岡古城公園から足を延ばして高岡大仏や瑞龍寺、雨晴海岸など高岡・氷見エリアを巡るなら、時間を気にせず自由に移動できるレンタカーが便利です。高岡駅周辺や富山空港など、旅程に合わせて借りられる店舗を事前に予約しておくとスムーズに観光できます。

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📅 2025年から進む景観再生プロジェクト

高岡市では、城跡本来の姿をより感じられるよう、樹木の整理や堀・土塁の眺望改善を進める景観再生プロジェクトを2025年から実施しています。これにより、これまで樹木に隠れていた城郭遺構が見やすくなり、歴史的景観の向上が期待されています。訪れるたびに違った表情の水堀や土塁を楽しめるかもしれません。

四季の楽しみ

  • 春:約1,800本の桜が咲き誇り、お花見と新緑が同時に楽しめます
  • 夏:木陰が多く散策に最適で、水堀での貸しボート遊びも人気です
  • 秋:モミジやイチョウの紅葉が水堀に映り込み、美しいコントラストをつくります
  • 冬:雪化粧した城跡を静かに散策できる、落ち着いた季節です

訪問アドバイス

  • 桜のシーズン:3月下旬~4月上旬は大変混雑します。駐車場が満車になりやすいため、公共交通機関の利用をおすすめします
  • 動物園・博物館の休園日:どちらも月曜休み(祝日の場合は翌平日)のため、月曜に訪れる際はご注意ください
  • 歩きやすい靴:園内は坂道や階段が多い城郭地形のため、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです
  • ふれあい広場の時間:動物園のふれあい広場は4月~11月の1日2回開催のため、時間を事前に確認しておくと安心です
  • 御城印集め:三の丸茶屋では御城印を販売しているので、御城印集めをしている方はお見逃しなく
  • 周辺観光との組み合わせ:高岡大仏や瑞龍寺など周辺の観光スポットとあわせて回ると、より充実した高岡観光になります

高岡古城公園【まとめ】

高岡古城公園は、歴史・自然・文化が融合した富山県屈指の歴史公園です。
築城当時の水堀や土塁が今なお残り、約400年前の城郭の面影を感じられる貴重な場所となっています。
春には約1,800本の桜が咲き誇り、夏は深い緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の美しさも魅力です。
無料の動物園や博物館も併設されているため、歴史好きだけでなく家族連れにもおすすめの観光スポットです。

イベント情報や施設の開館時間は変更される場合がありますので、最新の情報は高岡古城公園公式サイトでご確認ください。