◎絵本の世界がそのまま公園に──武生中央公園「だるまちゃん広場」で親子まるごと一日遊ぶ


福井県越前市高瀬にある武生中央公園は、面積約13.3ヘクタールの総合公園です。1952年(昭和27年)に「たけふ菊人形」の会場として整備されて以来、越前市を代表する公園として親しまれてきましたが、近年は越前市出身の絵本作家・かこさとし氏の監修のもと大幅にリニューアルされ、「老若男女が憩う・遊ぶ・見る・学ぶ・楽しむことのできる空間の形成」をコンセプトにした、全国的にも珍しい絵本の世界観を体感できる公園として生まれ変わりました。

「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパン屋さん」などの名作で知られるかこさとし氏の作品世界がそのまま遊具や広場になっており、園内の年間利用者数は100万人を超える福井県屈指の人気スポットです。
この記事では、武生中央公園の見どころや利用案内、そして車で訪れる方のためのアクセス・駐車場情報まで、詳しくご紹介します。

武生中央公園の歴史

武生中央公園は1952年(昭和27年)に都市計画決定され、毎秋開催される「たけふ菊人形」の会場として整備されました。1971年に供用が開始され、1978年には長年公園のシンボルとなる観覧車が設置されています。

大きな転機となったのは、越前市出身の絵本作家・かこさとし(加古里子)氏を監修に迎えたリニューアルです。市民の広場の呼称についてもかこさとし氏に相談のうえ決められ、旧野球場を整備した広場は「だるまちゃん広場」、モノレール一帯は「パピプペポー広場」、シンボル遊具の一帯は「コウノトリ広場」と名付けられました。
だるまちゃん広場は2017年(平成29年)8月11日の「山の日」にオープンし、その後も2018年の福井国体開催に向けた整備や、2023年頃のパピプペポー広場・コウノトリ広場のリニューアルなど、段階的に拡張が続けられています。長年親しまれてきた大観覧車は役目を終えましたが、その支柱を活用した新たなシンボル遊具「コウノトリの大冒険」として生まれ変わり、今も公園のランドマークであり続けています。

かこさとし氏は2018年5月2日に92歳で逝去されましたが、その作品世界は今も公園の随所に息づいています。園内には「だるまちゃんルート」「からすのパンやさんルート」「地球生命の歴史ルート」など、かこ氏の作品名にちなんだ散策ルートが設定されており、遊びながら自然と学べる仕掛けが随所に散りばめられています。越前市内にある「かこさとしふるさと絵本館・砳」(かこさとしふるさと記念館)とあわせて訪れれば、かこワールドをより深く味わえます。

基本情報

  • 名称:武生中央公園(たけふちゅうおうこうえん)
  • 所在地:福井県越前市高瀬2丁目7-24
  • 面積:約13.3ヘクタール
  • 開園:常時開放(一部有料アトラクションは営業時間あり)
  • 休園日:年中無休
  • 入園料:無料(バッテリーカーや一部大型遊具など、有料のアトラクションあり)
  • 年間利用者数:約100万人以上(公園内各施設の合算)
  • 問い合わせ:越前パークス(TEL:0778-42-7530)、越前市都市計画課(TEL:0778-22-3012)

アクセス

  • 北陸自動車道・武生ICから車で約15分
  • ハピラインふくい・武生駅から徒歩約20分
  • ハピラインふくい・武生駅から福鉄バスで約10分
  • 越前市中心部からのアクセスも良好

武生中央公園はだるまちゃん広場・パピプペポー広場・コウノトリ広場と複数のエリアに分かれ、園内はかなりの広さがあります。荷物やベビーカー、着替えなど子供連れの持ち物も多くなりがちなので、車で訪れれば駐車場から各エリアまでスムーズに移動でき、越前和紙の里など周辺の越前市観光ともあわせて効率よく巡れます。

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🚗 駐車場情報

武生中央公園には無料駐車場が園内の複数エリアに分散して整備されています。資料によって記載台数に幅がありますが、主な内訳は次の通りです。

  • 第1駐車場(南東区域):収容台数100台以上。
  • 第2駐車場(北東区域):収容台数100台以上。すぐそばにスターバックスコーヒー武生中央公園店があります。
  • 第3駐車場(北西区域):収容台数50台以上。
  • 合計収容台数:公式データでは普通車700~1,000台規模(資料により400台・745台・992台などの記載があります)、大型バスも10台前後駐車可能です。
  • 料金:いずれも無料。
  • 秋の「たけふ菊人形」開催期間中:会場周辺に乗用車約1,200台分・大型バス約15台分の無料臨時駐車場が用意されます(大型バスは要予約)。

広い駐車場が複数用意されているものの、休日や連休は非常に混雑し、早い時間から満車になることもあります。特にだるまちゃん広場に近い駐車場は人気が高いため、できるだけ早めの時間帯に訪れることをおすすめします。園内には他にも駐車スペースがあるので、目的のエリアに近い駐車場から順に確認してみましょう。

見どころ

武生中央公園は、かこさとし氏の絵本の世界観がそのまま形になった、他に類を見ないユニークな公園です。ここでは特に見逃せないスポットを詳しくご紹介します。

🎠 だるまちゃん広場

  • 旧野球場の跡地に整備された、公園の中心的な広場です。「からすのパンやさんルート」沿いには、絵本「からすのパンやさん」に登場するからすの町「いずみがもり」があり、健康遊具「からすの運動場」や大型複合遊具「からすのパンやさんのかざぐるま塔」が楽しめます。
  • 広場西側には、絵本「だるまちゃんとかみなりちゃん」をモチーフにしたトランポリン遊具「だるまちゃんとかみなりちゃんのふわふわ雲」(対象年齢3~12歳)があり、雲の上を飛び跳ねるような感覚を味わえます。
  • 親水空間も整備されており、暑い季節には水遊びを楽しむ子供たちで賑わいます。
  • 絵本「だるまちゃんとにおうちゃん」をモチーフにした昔遊び場「だるまちゃんとにおうちゃんの土俵」もあります。

🎵 パピプペポー広場

  • 絵本「パピプペポーおんがくかい」や「にんじんばたけのパピプペポ」の世界観を表現した広場で、モノレールが一帯のシンボルです。
  • 絵本「あさですよよるですよ」のマメちゃんの一日を再現した乳幼児用の遊び場「まめちゃんえん」(対象年齢概ね0~6歳、要保護者同伴)があり、小さな子供も安心して遊べます。
  • 絵本「あかいありとくろいあり」をモチーフにしたアスレチック遊具や、絵本「あかいありのぼうけんえんそく」をモチーフにしたクライム遊具もあります(いずれも対象年齢3~12歳)。
  • 絵本「だるまちゃんととらのこちゃん」をモチーフにした有料のバッテリーカーも人気で、コースには横断歩道や中央分離帯が設けられ、遊びながら交通ルールにも触れられる工夫がされています。

🕊 コウノトリ広場

  • 絵本「コウノトリのコウちゃん」をモチーフにした広場で、長年親しまれてきた大観覧車の支柱を活用した大型アスレチック遊具「コウノトリの大冒険」が誕生しました。
  • 3階から滑り降りる迫力満点のローラースライダーや、全身を使って遊べる空中ネット遊具、コウノトリの卵をモチーフにしたボール遊具などが揃っています。
  • 実際に使われていたゴンドラをそのまま活用した滑り台もあり、観覧車時代の面影を感じられるユニークな仕掛けです。
  • コウノトリが舞う里(白山地区)に向かって羽ばたくコウノトリのイラストや、コウちゃんの家系図の解説なども掲示されています。

🪵 いっしょにあそぼう「かみなりちゃんのおうち」

  • 木のおもちゃに触れながら、ぬくもりを感じつつ好奇心や創造力を育める木育施設です。
  • 施設内の木のおもちゃは自由に持ち出して遊ぶことができ、天候を気にせず遊べる屋内スペースとしても重宝します。

📖 そらどくの森

  • 文化ゾーンの図書館に面した空間で、青空の下で本を読んだり、読み聞かせや紙芝居を楽しんだりできる癒やしのスペースです。
  • 時間の経過とともに南側のイチョウが茂り、文字通り「森」へと育っていく、長い目で楽しめる仕掛けが施されています。

🌳 だるまちゃんルート・芝生広場

  • 広場北西から南東を結ぶ園路は「だるまちゃんルート」と呼ばれ、絵本「だるまちゃんとてんぐちゃん」をモチーフに、道中でだるまちゃんがてんぐちゃんの持ち物を探すシーンが演出されています。
  • 公園中央には広々とした芝生広場があり、ピクニックやレクリエーションを楽しむ家族連れで賑わいます。日陰が少ないエリアもあるため、夏場はテントを持参するのがおすすめです。

☕ スターバックス武生中央公園店・はぐもぐ

  • だるまちゃん広場のすぐ隣にはスターバックスコーヒーがあり、子供が遊具で遊ぶ様子を見守りながら、大人はゆっくりコーヒーを楽しめます。
  • 飲食スペース「はぐもぐ」では、複数の飲食店が集まり、ランチや軽食を楽しめます。かこさとし氏の監修が生かされた、公園らしいこだわりの空間です。

🏟 運動施設(庭球場・水泳場・体育館)

  • 遊具エリアだけでなく、庭球場や水泳場、体育館といった本格的なスポーツ施設も整備されており、地域のスポーツ拠点としても機能しています。

🌼 たけふ菊人形

  • 公園の原点でもある秋の風物詩「たけふ菊人形」が毎年開催され、菊で作られた人形や装飾が会場を彩ります。
  • 開催期間中は特別な臨時駐車場も用意され、県内外から多くの観光客が訪れます。

季節の楽しみ方

  • :過ごしやすい気候の中、芝生広場でのピクニックや遊具遊びにぴったりの季節です。
  • :だるまちゃん広場の親水空間での水遊びが人気。噴水は冬期間を除き9:00~17:00に稼働しています。
  • :「たけふ菊人形」が開催され、公園全体が秋の風物詩で賑わいます。
  • :屋内施設「かみなりちゃんのおうち」での木育体験など、天候を気にせず楽しめる過ごし方がおすすめです。

訪問アドバイス

  • 持ち物は、水遊び用の着替え・タオル、飲み物、日陰が少ないエリア用のテントなどがあると快適に過ごせます。
  • 早めの時間帯の来園がおすすめです。休日は駐車場が早くから混雑し、人気の遊具にも列ができることがあります。
  • 対象年齢が設定された遊具が多いので、事前に公式サイトで対象年齢や利用ルールを確認しておくと安心です。
  • 有料アトラクション(バッテリーカーなど)は現金や電子マネーの準備をしておきましょう。
  • かこさとしファンは、越前市内の「かこさとしふるさと絵本館・砳」もあわせて訪れると、より深く作品世界を楽しめます。
  • 周辺観光との組み合わせもおすすめです。越前和紙の里など越前市内の観光スポットとあわせて巡れば、家族での一日プランが充実します。

武生中央公園【まとめ】

武生中央公園は、越前市出身の絵本作家・かこさとし氏の世界観がそのまま形になった、福井県内でも特徴的な公園です。だるまちゃん広場・パピプペポー広場・コウノトリ広場と、絵本の名場面をモチーフにした遊具や広場が随所に散りばめられており、子供から大人まで一日中飽きることなく楽しめます。
園内には複数の無料駐車場が整備されているため、レンタカーで気軽にアクセスでき、越前市内の観光ともあわせて周遊しやすいのも魅力です。

遊具の対象年齢やイベントの最新情報については、必ず公式サイトでご確認のうえ、親子でのお出かけプランにお役立てください。