◎徳川家康が「大御所政治」を行った舞台、駿府城公園
静岡県静岡市葵区、静岡市の中心部に位置する「駿府城公園」は徳川家康が晩年を過ごした駿府城跡を整備した歴史公園です。単なる都市公園ではなく、江戸幕府の実権を握り続けた家康が「大御所政治」を行った、いわば「もうひとつの江戸幕府」ともいえる重要な史跡であり、歴史・庭園・四季の自然を一度に楽しめる静岡県屈指の観光スポットです。
「日本の歴史公園100選」にも選ばれており、堀に囲まれた広い園内には復元された東御門・巽櫓や坤櫓、四季折々の花が咲く紅葉山庭園、そして今も発掘調査が続く日本最大級の天守台跡があります。
2020年の東京オリンピック聖火リレー(2021年開催)ではセレブレーション会場になるなど、静岡観光の中心スポットとしても注目されています。
公園自体は無料・24時間散策できますが、東御門・巽櫓、坤櫓、紅葉山庭園といった有料施設には開館時間が設定されている点、そして公園専用の駐車場がないところは事前に知っておきたいポイントです。本記事では、最新の料金・開館時間から駐車場事情、見どころまで詳しく解説します。
基本情報
- 所在地:静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1
- 面積:約16.5ヘクタール
- 入園料:公園は無料(東御門・巽櫓、坤櫓、紅葉山庭園は有料)
- 公園開園時間:24時間(自由散策可)
- 有料施設の開館時間:9:00〜16:30(入館は16:00まで)
- 有料施設の休館日:月曜日(月曜日が祝日・休日にあたる場合は休館せず開館)、年末年始(12月29日〜1月3日)
- アクセス:JR静岡駅から徒歩約15分、新静岡駅から徒歩約12分
- 所要時間:約1〜3時間
- 駐車場:公園専用駐車場なし(近隣の有料駐車場を利用)
- お問い合わせ:駿府城公園二ノ丸施設管理事務所(TEL:054-251-0016)
💰 有料施設の入場料
- 東御門・巽櫓:大人200円、小・中学生50円
- 坤櫓:大人100円、小・中学生50円
- 紅葉山庭園:大人150円、小・中学生50円
- 3施設共通券(東御門・巽櫓、坤櫓、紅葉山庭園):大人360円、小・中学生120円
- 静岡市在住・70歳以上の方はシルバーカード提示で紅葉山庭園の入園料が無料になります
アクセス
- JR「静岡駅」北口から徒歩約15分
- 静岡鉄道「新静岡駅」から徒歩約12分
- JR静岡駅または新静岡駅から、しずてつジャストラインの路線バス(中部国道線・丸子線・安倍線など)に乗車し、「県庁・静岡市役所葵区役所前」バス停下車、東御門・巽櫓まで徒歩約3〜5分
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🅿️ 駐車場ガイド(公園専用駐車場はありません)
駿府城公園には専用駐車場がないため、車で訪れる場合は周辺の駐車場を利用することになります。公共交通機関で静岡駅から徒歩圏内という立地なので、電車利用が最もスムーズですが、車で訪れる場合は以下を参考にしてください。
- 静岡市民文化会館前駐車場(地下):駿府城公園にいちばん近い実質的なメイン駐車場です。静岡市中央体育館前に入口があり、駐車場から公園へは「北御門」から入るか、中堀沿いを南へ約5分歩いて「東御門」から入るのがおすすめです
- 静岡県庁前「青葉駐車場」:県庁の来訪者向け駐車場で、平日は基本1時間無料(来訪の証明としてスタンプの押印が必要)。県庁に用がなくても、短時間の立ち寄りであれば選択肢になります
- タイムズ静岡市民文化会館修景広場(公園から徒歩約3分):収容台数53台、20分100円、18:00〜9:00は最大料金500円
- 周辺のコインパーキング:タイムズ静岡地方合同庁舎、タイムズ静岡市歴史博物館など、公園から徒歩4〜5分圏内にも複数のコインパーキングがあります
- 事前予約制の駐車場サービスも活用を:akippaや特Pなどの駐車場予約サービスを使うと、相場より安い料金で確実に駐車スペースを確保できることがあります。イベント開催時や桜・紅葉シーズンの週末は周辺駐車場がすぐに満車になるため、事前予約がおすすめです
- 混雑に関する注意:「静岡まつり」(4月上旬)や「大道芸ワールドカップin静岡」(11月上旬)などの大規模イベント開催時は、周辺の駐車場が軒並み満車になりやすいため、公共交通機関の利用を強くおすすめします
歴史:徳川家康が築いた天下の名城
駿府城の歴史は室町時代の今川氏にさかのぼりますが、現在知られる壮大な城郭を築いたのは徳川家康です。家康は1585年に築城を開始し、その後江戸幕府を開いた後も将軍職を息子・秀忠へ譲り、1607年から駿府城で「大御所政治」を行いました。
- 武家諸法度、禁中並公家諸法度の制定
- 外交政策の統括
- 全国統治の実務
ここでは、日本の歴史を左右する重要な政治が進められました。駿府城は戦国時代の要塞というよりも、全国の大名や海外使節を迎える「迎賓館」のような役割も担っていました。
見どころ
🏯 東御門・巽櫓
復元された木造建築で、駿府城の象徴的存在です。最新の研究に基づき、城の歴史を深く学べる展示施設としてリニューアルされました。重厚な桝形虎口を経て場内に入る東御門橋(平成8年復元)は、時代劇に出てきそうな本格的なロケーションで、侍気分を味わいたい方はこちらから入るのがおすすめです。
- 「駿府の一生」を学べる展示室では、園内から発掘された金箔瓦などの資料を展示
- 武具、城郭模型、発掘資料、建築構造などが詳しく紹介されています
- 秋には特別ライトアップが開催されることもあります
🏯 坤櫓(ひつじさるやぐら)
江戸時代の伝統工法で忠実に復元された櫓です。巨大な木組みや石落とし、狭間(鉄砲・弓用)など、防御施設としての工夫を間近に見学できます。復元に携わった瓦職人とのご縁から生まれた特別展示イベントが開催されることもあります。
🎋 紅葉山庭園
北門橋近くにある、日本庭園好きなら必見の名所です。敷地内には4つの庭があり、三保松原を再現した洲浜など、静岡の景勝地がモチーフに織り込まれた池泉回遊式庭園です。
- 春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は椿と、四季折々の花々が楽しめます
- 庭園に面した立礼席では、庭園来園者向けに有料の呈茶サービス(ほうじ茶の無料呈茶もあり)を実施
- 茶室「雲海・静月庵」では、本格的な点前のほか生け花や句会などにも利用可能(要予約)
- 苔玉作り体験や書道体験など、季節ごとのワークショップも開催されています
⛏️ 天守台発掘現場
現在も発掘調査が続く、日本最大級クラスの天守台跡です。近年の発掘では、家康時代よりさらに古い石垣が見つかるなど、新たな歴史が次々と明らかになっています。発掘現場を間近で見学できるのは、歴史ファンにとって大きな魅力です。巨大な石垣からは、かつてここに存在した巨城の威容が偲ばれます。
💧 堀と石垣
駿府城公園最大の特徴は、美しい水堀です。もともとは外堀・中堀・内堀の三重の堀に囲まれていましたが、現在は一部が残るのみです。二重の堀、巨大な石垣、水面への反射が織りなす景観は写真映えし、春には桜との共演が楽しめます。
🚤 葵舟(あおいぶね)
土日祝日には、お堀を舟で周遊できる「葵舟」が運航しています。舟の上から駿府城の石垣を間近に見ることができ、陸上からの散策では気づかない新しい発見があるかもしれません。約30分間隔で運航しているほか、イベント開催時などは特別運航が行われることもあります。
👑 家康公の銅像とお手植えのミカン
本丸跡には、撮影スポットとしても人気の徳川家康の銅像が立っています。すぐそばには家康が植えたと伝えられているミカンの木があり、静岡県の指定天然記念物となっています。
季節ごとの魅力
- 春(3〜4月):約900本の桜が咲く花見スポットで、お堀と桜の風景が人気です。4月上旬には「静岡まつり」の会場にもなります。
- 初夏:新緑が鮮やかで、芝生でのんびり過ごせます。堀沿いのつつじも見頃を迎えます。
- 秋:紅葉山庭園の紅葉が見頃を迎え、落ち着いた散策に最適です。11月上旬には「大道芸ワールドカップin静岡」の会場にもなります。
- 冬:空気が澄み、石垣や富士山が美しく見える日もあります。紅葉山庭園では椿が見頃を迎えます。
おすすめ散策コース(約2時間)
- 東御門・巽櫓
- 天守台発掘現場
- 本丸跡(家康公銅像・お手植えミカン)
- 紅葉山庭園
- 坤櫓
- 外堀を一周
歴史・建築・庭園・自然をバランスよく楽しめるコースです。
訪問前に知っておきたいポイント
- 専用駐車場はありません:車で訪れる場合は、静岡市民文化会館前駐車場や周辺のコインパーキングを事前に調べておきましょう。
- 月曜日は要注意:東御門・巽櫓、坤櫓、紅葉山庭園は月曜休館です。ただし月曜日が祝日・休日にあたる場合は休館せず開館するという例外があるため、訪問前にカレンダーを確認しましょう。
- 共通券がお得:3施設すべてを見学するなら、個別に購入するより共通券(大人360円)がお得です。
- イベント時は大混雑:「静岡まつり」や「大道芸ワールドカップin静岡」の開催時は、公園周辺が大変混雑します。公共交通機関の利用がおすすめです。
- 葵舟は天候・水量に左右される:お堀の水位や天候によって運休する場合があるため、乗船目的で訪れる場合は公式サイトで運航状況を確認しましょう。
- 発掘現場は今も進行中:天守台発掘現場は継続的に調査が行われているため、訪問時期によって見学できる範囲や公開内容が変わることがあります。
周辺観光
徒歩圏内には、静岡市歴史博物館、静岡浅間神社、青葉シンボルロードなどがあり、半日から1日かけて静岡市中心部を巡る観光にも適しています。
駿府城公園【まとめ】
駿府城公園は、徳川家康が「大御所政治」を行った歴史の舞台であり、復元された東御門・巽櫓や坤櫓、四季折々の紅葉山庭園、そして今も発掘が続く天守台跡まで、歴史・建築・庭園・自然をバランスよく楽しめる静岡観光の中心スポットです。
公園自体は無料でいつでも散策できますが、専用駐車場がないため、車で訪れる場合は周辺の駐車場を事前に確認しておくと安心です。
桜が美しい春や紅葉が見頃を迎える秋はもちろん、季節を問わず訪れる価値のある名所です。
最新の開館時間やイベント情報は、公式サイトでご確認ください。
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- 静岡市葵区 公園