◎紅白の梅としだれる香り、東海屈指の花の名所「梅林公園」

岐阜県岐阜市にある「梅林公園」は東海地方でも有数の梅の名所として知られる都市公園です。
約2.8ヘクタールの敷地に約50品種・約1,300本もの梅が植えられ、毎年1月中旬から3月下旬にかけて園内が紅白の梅の花と爽やかな香りに包まれます。金華山の麓という立地から、桜の名所・岐阜公園とあわせて巡る観光客も多いスポットです。

もともとこの地は「篠ヶ谷(ささがたに)」と呼ばれる雑木林でしたが、明治時代の初めに地主が雑木を切り開いて梅を植えたのが始まりとされています。その後、地主だった篠田祐助氏が1948年(昭和23年)に岐阜市へ土地を寄贈し、正式に「梅林公園」として整備されました。以来、市民の憩いの場として、また東海地方を代表する梅の名所として親しまれています。

入園は無料で24時間散策可能ですが、公園に一般来園者用の駐車場がないという点は事前に知っておきたい大きなポイントです。本記事では、最新のアクセス・駐車場事情から見どころまで詳しく解説します。

基本情報

  • 所在地:岐阜県岐阜市梅林南町
  • 面積:約2.8ヘクタール
  • 開園:明治時代初期に私有の梅園として整備開始/1948年(昭和23年)岐阜市に寄贈され正式に「梅林公園」に
  • 入園料:無料
  • 開園時間:24時間(自由に散策可能)
  • 休園日:なし
  • 駐車場:一般駐車場なし(障がい者等駐車場6台のみ)
  • 設備:トイレあり(障がい者用トイレ完備)、売店なし
  • バリアフリー対応:障がい者用駐車場・トイレ、車いす対応の出入口、点字ブロック、授乳室あり
  • お問い合わせ:岐阜市公園整備課(TEL:058-214-2182)

アクセス

  • JR「岐阜駅」14・15番のりばから岐阜バスに乗車(運賃250円、約10分間隔で運行)、「梅林公園前」下車、徒歩約3分
  • 名鉄「名鉄岐阜駅」6番のりばから行先番号B52〜B83のバスに乗車(運賃250円)、「梅林公園前」下車、徒歩約3分
  • 両バスとも行先にかかわらず「梅林公園前」を経由します

🅿️ 駐車場ガイド(一般駐車場はありません)

梅林公園には一般来園者向けの駐車場がありません。車で訪れる場合は、周辺の民間コインパーキングを利用することになります。

  • 障がい者等駐車場(6台):公園に併設された障がい者手帳等をお持ちの方向けの駐車場です。利用時間は午前8時30分〜午後5時(12月29日〜1月3日は常時開放)
  • 周辺のコインパーキング:梅林公園のすぐ周辺にコインパーキングがありますが、台数が少なく、1回500円〜1,000円程度とやや割高な傾向があります。特に梅の見頃シーズンの週末は満車になりやすいため注意しましょう
  • 柳ケ瀬エリアの駐車場も選択肢に:徒歩・自転車でのアクセスも視野に入れつつ、繁華街・柳ケ瀬周辺には有料駐車場が多数あるため、少し歩く前提でこちらを利用するのもひとつの方法です
  • 公共交通機関の利用が断然おすすめ:岐阜駅・名鉄岐阜駅からバスで約10分・運賃250円とアクセスが良いため、特に梅まつり期間中は公共交通機関の利用が強く推奨されています
  • 路上駐車は絶対にNG:近隣は住宅街のため、路上駐車は近所迷惑になります。必ず正規の駐車場を利用しましょう

見どころ

🌸 約50品種・約1,300本の梅

公園最大の魅力は、多彩な梅の花です。白・紅・淡紅色など色彩豊かな花が、早咲きから遅咲きまで長期間にわたって楽しめます。巨木も多く背が高いのが特徴で、公園中央広場をぐるりと囲む梅並木は圧巻の眺めです。

  • 例年1月中旬に早咲きの梅(蝋梅など)が開花
  • 2月下旬〜3月中旬が最盛期(一番の見頃は3月上旬)
  • 4月上旬まで、様々な品種の梅が次々と咲き継いでいきます
  • 甘い梅の香りに包まれる園内は、写真愛好家にも人気の撮影スポットです
  • 最新の開花状況は岐阜市公式サイトの「梅の開花情報」で確認できます

🚂 D51形蒸気機関車(デゴイチ・D51 470)

園内には実物のD51形蒸気機関車(D51 470号機)が保存展示されています。1974年(昭和49年)5月、児童の教材および市民の観賞用として設置され、東海道線・常磐線・上越線・信越線などで活躍し、走行距離は約170万km(地球と月を2.2往復した距離に相当)にのぼります。

  • 国鉄・JRのOBによる保存会が現在もボランティアで整備し、いつ訪れてもピカピカの状態を保っています
  • 運転席に座ることができ、小さな子どもにも人気のフォトスポットです
  • ぎふ梅まつりの期間中には、汽笛を鳴らす実演が行われることもあります
  • 梅の花とデゴイチを一緒に撮影できる、公園を代表する構図として親しまれています

🌱 芝生広場

園内中央に広がる芝生広場では、ピクニックや読書、子どもの外遊びなど思い思いの過ごし方ができます。春には梅を眺めながらゆったり過ごせる特等席です。

🛝 複合遊具

すべり台や登り遊具、ブランコなど、家族連れ向けの複合遊具も整備されています。花の季節以外でも、地域の子どもたちの遊び場として親しまれています。

⛩️ 篠ケ谷神社・毛髪碑

公園の由来である「篠ヶ谷」の名を冠した篠ケ谷神社や、あまり知られていない毛髪碑もひっそりと佇んでいます。梅やD51だけでなく、こうした知る人ぞ知るスポットを巡ってみるのもおすすめです。

🕊️ 平和祈願像

公園の少し離れた金華山寄りの木立の中、緩やかな斜面には「もんぺ姿の少女」が右手を頭上にかざして空を仰ぐ「平和祈願像」が建っています。1945年8月7日、愛知県豊川市の海軍工廠が空襲を受け2,477人(うち岐阜県出身者93人)が犠牲となった出来事を伝えるための像です。案内板はありますが、知る人は多くないという静かな祈りの場所です。

ぎふ梅まつり

毎年3月の第1土曜・日曜には、公園一帯で「ぎふ梅まつり」が開催されます(2026年は3月7日・8日に開催されました)。運営はぎふ梅まつり実行委員会で、最新の開催日程は実行委員会の公式サイトで確認できます。

  • 写真撮影会、子ども写生会
  • 琴の演奏、梅盆栽展
  • 瑞龍寺での市民茶会
  • 粕森公園での「ふれあいテント村」
  • 周辺商店街での甘酒サービスや売店など協賛イベント

四季の見どころ

  • 春(1〜3月):約50品種・約1,300本の梅が見頃を迎え、ぎふ梅まつりも開催されます。
  • 夏:木陰での散策や芝生広場でのひとときが心地よい季節です。
  • 秋:落ち着いた雰囲気の中での公園散策が楽しめます。
  • 冬:早咲きの梅やつぼみが膨らみ始め、春を待つ季節です。

訪問前に知っておきたいポイント

  • 車で行くなら駐車場の事前確認を:一般駐車場はないため、周辺コインパーキングの位置や料金を事前に調べておくと安心です。
  • 梅の見頃シーズンはバス一択:2月下旬〜3月中旬の最盛期は周辺が大変混み合うため、公共交通機関の利用を強くおすすめします。
  • 売店がないので飲食物は持参を:園内に売店はないため、飲み物や軽食は事前に用意しておきましょう。
  • ぎふ梅まつりの日程は年により変動:例年3月第1土日に開催されますが、最新情報はぎふ梅まつり実行委員会公式サイトで確認しましょう。
  • D51は保存会の活動日をチェック:運転席への搭乗や汽笛実演などは、保存会の活動状況により対応が異なる場合があります。
  • 24時間散策可能だが夜間は足元に注意:公園自体は24時間利用できますが、夜間は照明が少ないエリアもあるため、来園時間帯には配慮しましょう。

梅林公園【まとめ】

梅林公園は、東海地方でも有数の梅の名所として知られ、約50品種・約1,300本の梅が咲き誇る春の景観が最大の魅力です。早咲きから遅咲きまで長期間にわたって花を楽しめるため、何度訪れても異なる表情を見ることができます。

園内には歴史あるD51蒸気機関車が展示されており、梅との組み合わせはこの公園ならではの風景です。広大なレジャー施設ではありませんが「花を楽しむ」「写真を撮る」「季節を感じる」ことに特化した岐阜市を代表する花の公園として、多くの市民や観光客に親しまれています。春の「ぎふ梅まつり」とあわせて、公共交通機関を利用してぜひ訪れてみてください。